雑紙

感想とか覚え書き

2022年の観た映画

2022年の観た映画の振り返り。今年も映画によく行った。

数えてみると新作23作品、38回映画館に行っていた。

フットワークが軽くなったのか去年行かなかった映画館にも行ったしこれまで触れてこなかったジャンルも観た。映画に関しては幅が広がってよくなった年だと思う。

去年の一覧はこちら。

benevolent0505.hatenadiary.com

1月

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

  • 年始にリモート新年会をやったときに後輩に勧められて観た
  • 2022年最高の映画1回目
  • 実はマーベル作品全然触れてなかったけど、ノー・ウェイ・ホームが最高でマーベルスパイダーマン以外も観まくっていた
  • これをきっかけにディズニープラスにも入会しました

2月

アンチャーテッド (× 2回)

5月

 劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[前編] 君の列車は生存戦略

  • 高校生の頃やっていた作品で懐かしかった
  • 当時は理解できてなかったことが今だとすっと入ってきたりしてとてもよかった
  • 思い出補正抜きによかったと思う

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

名探偵コナン ハロウィンの花嫁

  • コナンに触れるの10年ぶりだったけど楽しかった
  • スケールがデカい話しが続いてこれはテンション上がるなと思った
  • あと冒頭の人物紹介をこんなに真剣に聞いたのは初めてだった

シン・ウルトラマン (× 3回)

  • 初見のときは「お、これは……?」と思ったけど、ウルトラマンを一通りみてから2回目を観ると「これはウルトラマンだ!!!」と思って満足感が高かった
  • メフィラス山本耕史が好きなのはもちろんだけど、ウルトラマン描写でよかったのはザラブ戦のときの重力完全無視な不気味な浮遊感*1

トップガン マーヴェリック (× 2回)

  • 2022年最高の映画2回目
  • 期待を一切裏切らない展開で笑った
  • こんな映画観せられたら最高以外の言葉言えないでしょと思う
  • トム・クルーズはいつまでもカッコいいままなのだなと思える映画だった

6月

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

映画 ゆるキャン△ (× 6回)

  • 一番回数を重ねた映画。感情移入MAXで今年一番良かったと思う
  • 2022年最高の映画3回目
  • 回数を重ねたのは特典だったり昭島に行って舞台となったショッピングモールをみたり本物の黒*2をみるためだったけど、それ抜きにしても内容が沁る映画だった
  • 一番好きなのはリンと本栖湖キャンプ場オーナーの人の会話。あれが時を感じさせるけど寂しくない雰囲気が出ていてよい

7月

ソー:ラブ&サンダー

  • そんなに刺さらなかったけど自由だなーと思った。続編そういう感じで行くのか! というのは驚いた

8月

劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編] 僕は君を愛してる

  • ラストの電車内のシーンで泣きました。あれはズルい

9月

劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ

  • 最高の体験が約束されていた
  • 企画がいつ出来たのかわからないので妄想だけど、自由に世界を行き来でないないご時世でスターリッシュのメンバーが代わり世界をみせてくれるような演出を勝手に感じて喜んでいた

NOPE

  • 初見だとあまり込められた比喩に気づけなくて、解説ブログを読んでようやくという感じだったけど、この先どうなるのかわからない感はとても楽しめた
  • 純粋に西部劇風な演出は楽しかった

ブレット・トレイン

10月

【極爆】ガールズ&パンツァー 劇場版

  • 初立川シネマシティの極爆上映だった
  • 冗談抜きに全てが揺れて異次元の体験だった
  • ここでガルパン観ると他では物足りなく感じてしまうのは確かになと思った

劇場版『四畳半タイムマシンブルース』

【極音】アイの歌声を聴かせて

RRR

  • 2022年最高の映画4回目。異常にブチ上がる作品で3時間が早すぎる
  • もっとビームとラーマの友情を深めるシーンをアニメ2,3話分で見たい
  • グランドシネマサンシャイン池袋IMAXで観たのだけど、ここ縦が長すぎて劇場入ったときちょっと笑ってしまった

11月

【極音】王立宇宙軍 オネアミスの翼 4K リマスター版

  • 時間があったので観てみた。内容はなるほど〜という感じ
  • 森本レオさんが声の演技しているのは新鮮だった

すずめの戸締まり (× 2回)

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバ

  • MCU世界観としての内容は進んでいるのだけど、いい意味でお葬式みたいな映画だった
  • そこまで思い入れがあったわけではないのだけど、寂しくなる感じの映画

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

  • 話題になっていたので観て、当たりだった
  • シチュエーションが面白い中にいい話もあっていい映画だった

【極音】映画大好きポンポさん 35mmフィルム版

  • 去年見逃していたので観た。原作をこういう感じにするか〜と思って、映画狂いらしさが出ていて好き
  • フィルム版を上映していたことを知らずにみていて、画面のノイズやフィルム交換のマークでフィルムらしさを出しているのか芸が細かいな〜と思ってみていたら本当にフィルムで驚いた

12月

【極爆】劇場版 幼女戦記

  • 立川シネマシティの極爆で観たかったので
  • 続編あるらしいし楽しみ

ザ・メニュー

  • これも少し話題になっていたので
  • 配信に出て夜眠くないときに観るくらいでもいいかな〜って感じだったけど、内容は好きでした

THE FIRST SLAM DUNK (× 2回)

  • 2022年最高の映画5回目
  • スラムダンク1ミリも知らない状態で観たのだけど最高だった
  • スポーツを描いた作品として本当にすごすぎる

【極音】ボヘミアン・ラプソディ

  • 立川シネマシティの極爆で観たかったので
  • 久し振りに観たけどやっぱりQUEENいいな

かがみの孤城

雑感

  • 行動範囲が広がって去年行かなかった映画館に行けたのはよかった
  • 観る映画のジャンルも広がったと思う
    • 去年はアニメばかりだったけど実写なども
  • 来年もよい映画ライフを過ごしたい

 

*1:多分特撮での人形の動きを意識したのだろうけど

*2:Dolby Cinemaのこと

大人になって初めて舞台を観劇した ~舞台『イヴの時間』を観てきた~

worldcode.co.jp

舞台『イヴの時間』を観てきた。

 

これまで舞台をちゃんと観たのは大学生の頃友人が所属していた大学の演劇同好会の講演を観た切りで、自分でお金を払って観たのは初めてだった*1

 

一番の印象は役者の方の声めちゃくちゃ良く通るなってこと。劇場自体が音がよく聞こえる作りなのだろうけど、マイクもなしにこんなに聞こえるんだってのが純粋に驚いた。

 

他にはキャラクターの感情やどういう人物なのかを伝えるが人間の身体全身を使って伝えられているのだなとってことにも気づいた。

例えばおどおどした様子を表すために歩き方だったり椅子に座る動作だったりのふるまい方や表情、しゃべり方で伝えてきていることに改めて気がついてきた。

 

他にも細かい発見が色々あって楽しい時間だった。

 

内容についてはこういう作りもあるのだなと思った。イヴの時間は劇場版とコミックス版を観ているのだけど、確かに劇場版まんまだと伝わりづらいだろうし、かといってコミックス版だと長いのでエピソードを抽出する必要はありそう。

ストーリーを伝えつつ見せ場を作る形になっているので、これはこれでいいのかなと思った。

何よりサミィ役の花乃まりあさんの演技がめちゃくちゃ良くて、人間と同じく感情を出せるのだけどそれを抑え込んでいる声の感じがすごくよかった。

 

前日に突発で決めて当日券で観劇したけど来てよかった。

舞台がとても楽しいものと知れたので、今後も機会があれば行ってみようと思う。

*1:小学生とかの総合学習とかの時間で演劇を観たことはあるけどあれば別カウントで

すずめの戸締りふりかえり

suzume-tojimari-movie.jp

すずめの戸締りを観てからずっとモヤモヤしているのでふりかえりをした。

このエントリは感想というよりは仕事の際に残された作業メモやふりかえりの箇条書きに近いものなので、他人に読ませることを意識していません。 あと当然ネタバレを含んでいる

まず時系列で自分の感情をふりかえる

観るきっかけ

  • 予告で観ようと決めた
    • 直感的にこれよさそうと思った
  • 予告1つ目で曲がとても印象的だったので興味が湧いた
    • 割りかしファンタジー寄りなストーリーの印象を受けたことも気になる要素の一つだった
  • 予告2で「これもしかしたら最初に思ったものと少し違うかも?」と思う
    • でも、色々な人と出会っていそうなシーンでこれはこれで気に入りそうだとも思っていた
    • セカイ系っぽさを感じて、自分が好きそうとも思った

観ているときの感想

  • 冒頭
    • 冒頭でこれは東日本大震災の映画なのだとわかる
      • 地震とストーリーが絡んでいたし、もうこれはそうなんだろうと思う
  • 九州〜愛媛最初の後ろ戸を閉めフェリーで旅立つ
    • 愛媛でダイジンを追いかけ始めた辺りでこれはロードムービーだと気づく
      • 予告2で自分が気に入りそうだと思った理由にも気づく
      • 鈴芽が震災経験者だと思ったので、ゴールが東北なのだろうなと思う
    • 後ろ戸を閉めるシーンは壮大で魅入ってしまう
      • 終始絵が綺麗なので目を離すことはほとんどなかったのだけど、勢いで観れる
    • 家を出て以降の鈴芽と環のやり取りに違和感を感じる
      • フィクションだったり鈴芽が高校生であることを差し引いても感じる言語化できない違和感をもったまま先に進む
  • 愛媛〜神戸
    • 愛媛・神戸といいじゃん、いいじゃんと思いながら進む
      • 特に千果との出会いは無条件に受け入れすぎだろ!と内心ツッコミながらも会話の内容の素朴さが気に入っていた
  • 神戸〜東京
    • 草太と鈴芽のボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイ?)要素は楽しんでみている
      • 鈴芽の時折見せる無知さというか純粋な部分がコメディチックになっていてよかった
      • 新幹線と東京駅に着いたシーンは特に好きだった
  • 東京に着いてからミミズ出現、要石としての草太をミミズにさすまでは流れで見続けていた
    • ここはとにかくみて状況把握する脳味噌だった
  • 東京〜東北
    • WIP

観終わった直後の感想

  • 綺麗な終わり方をしたけど正直よくわからなかった
    • なんかあっさり終わったなって感想
  • 難解なわけではないし、納得感が全くないわけでない
    • 「あれ?いまいち……?でもなんか単に微妙って感じでもないし……あれ?」という困惑

そしてこのふりかえりを書くことにする

ふりかえりを書きながらわかってきたこと

自分について

  • 物語を楽しむことを意識していたつもりだけど、なんか分析だったり批評みたいな目線でみてしまった気がする
    • もっと純粋にみれればよかった

作品自体について

  • 一つ一つの場面は納得する
    • 描写とかも結構好きな部類だった
  • しかし通しでみていると微妙に納得感がない
    • キャラクターの感情や背景を想像で補完させる側面が強い映画な気がする
      • 映画をみている最中にそれをやると
    • そのせいで微妙に納得感を感じられていないのもしれない
  • 複雑な味なんだなと
    • 自分が腑に落ちるものを探そうとして、これ?それもとあれ?と迷子になってしまう感覚

次やること

  • 自分の見方が微妙だったことはそうだなと思った
  • 一方作品自体もスっと入ってくる感じのものではないなと思った
  • モヤモヤしている理由はわかってきたけど、これが好きな映画なのかどうなのかまだわからない
  • この感覚を解消するためにもう一度見に行くかもしれない

余談

  • これは本当に良くないと思うけど、ミミズがビジュアルや他要素のせいでずっと白石晃士監督作品によく出てくる霊体ミミズが頭に過ってしまった
  • 観賞中もずっとそれ思ってしまっていて本当に良くなかった
    • 明らかに自分が悪い

映画館のQRコード読み取りで入場できるのはありがたいのだけど、半券は思い出アイテムでもあるのでちょっと寂しい

タイトルで言いたいことは全て書き切った。

最寄りの映画館でもQRコード入場ができるようになって便利は便利。けれども自分はチケットの半券を保管しておく趣味があるので、それが出来無くなるのは少し寂しい気がするな~と思ってしまう。

チケットの半券は結構いい思い出アイテムになっていて、見返すと当時が思い出されるアルバム的な位置付けになっている。 初めてQRコード入場できることを知ったときは発券の手間が減ることに喜んだけど、思い出アイテムが無くなることは嬉しくないので困ってしまう。

幸いなことに従来通りチケットを発券して入場もできるので、QRコード入場できても初めて観る映画は発券するようにしてみている。 ただしこれだと何度も観た映画の半券がたまっていく体験が無くなってしまうので、自分は結局QRコード入場やらなくなるかもしれないなという気もしている。

初見の映画を観るときはスマートウォッチのストレスレベルが上がり調子なのだけど、2回目に観る映画はストレスレベルが比較的低いかもしれない

普段 Garmin のスマートウォッチを付けていて、それには Body Battery といういう心拍数などからエネルギーをそれっぽく数値化して出してくれる機能がある。

www.garmin.co.jp

Body Battery(ボディバッテリー)は、Garmin独自の機能です。心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定します。数値は5-100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。

基本的に十分な睡眠は充電となり翌朝のスコアは高く、日中や夜にかけて徐々に消耗していきます。高強度な運動は、より早くボディバッテリーを消耗させますが、必ずしも悪いことでもありません。定期的な運動やリカバリーを習慣づけることは、少しずつ身体のスタミナと回復力をつけていくことにもなります。

この Body Battery だが、映画を観ているときはたいていストレス値が高めで下り調子なのだけど、同じ映画を2回目移行観るときはそんなに下がってなさそうなことに気がついた。

いくつか例を上げてみると

映画『ゆるキャン△』の場合

映画『ゆるキャン△』 1回目観賞時のBody Batteryの様子。ストレス値75から始まり観賞終了時には30程度になっている。
映画『ゆるキャン△』 1回目観賞時

映画『ゆるキャン△』 2回目観賞時のBody Batteryの様子。始めはストレス値60程度、直後に20~30程度になっている。
映画『ゆるキャン△』 2回目観賞時

トップガンマーヴェリックの場合

トップガンマーヴェリック 1回目観賞時のBody Batteryの様子。始めはストレス値80程度から始まり、観賞終了までに徐々に下がり、50弱程度下がった。
トップガンマーヴェリック 1回目観賞時

トップガンマーヴェリック 2回目観賞時のBody Batteryの様子。始めはストレス値75程度、中盤までに50弱となり後半は25程度を記録している。
トップガンマーヴェリック 2回目観賞時

映画を観た時間や前後の行動などが違うので比較は難しいが、2回目の方が安定している気がする。 確かに2回目に観るときは1回目では気づけなかった細かい点を探したりすることが多いので、ストーリーを追うのに集中する初見よりはリラックスして観賞しているのかもしれない。

デスク購入を考えていたらAmazonプライムデーのせいで3日間余分に頭を悩ますはめになった

在宅勤務にも使えるデスクを新しく買おうと思っていて、先週ルームズ大正堂で偶然見つけたHOLISというSOHO向けデスクが気に入り購入を検討していた。

ところが月曜日のAmazonプライムデー前日、突然FlexiSpotプライムデーでセールを行う情報が飛び込んできた。 FlexiSpotは昇降デスクで有名なブランドで、一度調べはしたが10万円値段がして高い。そもそもそんなに昇降させることないでしょと思い候補から外していた。

しかしプライムデーのセールで買うと5万円台でFlexiSpotが買えてしまう。HOLISは店舗価格で7,8万円なのでFlexiSpotを買った方が全然安い。

突然舞い込んできたお得情報心を踊らされ、改めてデスクの再検討を開始した。そのせいで約3日間ずっとデスクのことを考えてしまった。

結果としてFlexiSpotは買わずに、新たにコクヨSTANDSIT-Wを候補にしてHOLISの実物を見て判断しようと決めた。 改めて昇降デスクを検討できたのはよかったけど、これのせいで3日ずっとデスクのこと考えていたと思うともったいない気持ちになってきた。

完全にプライムデーに踊らされている状態で滑稽な感じになってしまった。セールは人を惑わすので気をつけたい。

映画『アンチャーテッド』観てきた。ゲームのファンはもちろん初見の人でも楽しめるいい映画だった

映画『アンチャーテッド』を観てきた。タイトルにも書いた通り、アンチャーテッドのことを知らない人からゲームのファンで楽しめる面白い映画になっていてとてもよかった。

自分は原作となったゲームが好きで、アンチャーテッドシリーズのだいたいはプレイしている。 ゲームの実写化となると出来栄えについて身構えることが多いし、実際観るまで不安半分だったが、杞憂だった。

開始からゲームの象徴的なシーンを丁寧に再現している様子を感じ取れたし、何より映画として普通に面白いと思った。

感想についてはこちらの方の記事も是非読んでほしい。感想を書く前に読んでしまったので似かよった内容になってしまって申し訳ないのと、実際この方と同じような感想を持ったので紹介しておく。

nix-51.hatenablog.com

以下基本ネタバレで感想を書いていく。あまりネタバレを気にする映画ではないと思うが、気になる人は観てからで。

数々のゲームを思い出すシーン

原作ゲームを丁寧に再現しているお陰か、プレイしている時の感覚を思い出すシーンが多い。

ネイトがクロエを持ち上げるシーンであのちょっと高い崖や梯子の下に行って持ち上げるアレを思い出す。 ネイトが船のへりを掴んで登るのも、真にあの驚異的な握力で出っ張りを掴んで登るやつじゃん!と勝手に興奮していた。

ネイト役のトム・ホランドの役作りが素晴しいのもそうだが、どうやらアンチャーテッド最終章の「海賊王と最後の秘宝」をプレイしたことがあるらしい。 以下のインタビューの中でもゲーム内の文書を読む動作が好きで、その仕草を再現しようとしたらしい。実際いくつかのシーンで表れている。

www.youtube.com

仕草以外の面でも、例えば映画の冒頭は飛行機のシーンで気絶したネイトが空中で目覚めるところから始まる。 これは2の崖から落ちかけた列車で目覚めるネイトのオマージュだとすぐにわかったし、同時にゲームファンへのサービスはかなり期待できるぞと思った瞬間だった。 映画的にも開始から「うお、マジか」とスリリングな気持ちにさせられる。

他にもいくつもゲームを思い出させるシーンがあり、全体的に原作の再現が丁寧になされていると感じた。

映画としてもよかった

ゲームを思い出させるだけでなく、映画としてもよかったと思う。

飛行機や海賊船のアクションシーンもスリルと迫力があるものになっていたり、謎をサクっと解き進める様子はネイトっぽいし、テンポがいいので観ていて気持ちがいい。

ストーリーは公開前にも言われていた*1が、若きネイサン・ドレイクがトレジャーハンターの道へと進んでいく物語だとしっかり感じられたのがよい。

若さを表現したシーンで好きな部分が、ネクタイを上手く結べないネイトがサリーに結んでもらうシーン。 サリーがネイトに対して父親であったり年長者の友人であるように振る舞うシーンはゲームでも表現されてきたが、一番親子っぽさを感じた描写だった。

全体的によくまとまっていたが、敵の魅力が薄いのはちょっと気になった。 背景は感じられるが、そもそもの描写が少ないせいか特徴を感じられない。そこに物足りなさを感じた。

特に好きな場面

イースターエッグ的にノーティードッグのロゴがチラっと映ったり、ゲームでネイト役をやったノーラン・ノースがカメオ出演するシーンはどうしてもニヤリとする。 ノーラン・ノースが出るシーンではNate's Theme 3.0のメインテーマと言える曲が流れたり、この手のカメオ出演のシーンにありがちなやり取りをしてある意味お決まりのシーンなのだけど、やっぱりいい。

飛行機のシーンは本当によく出来ていたと思う。 積荷から積荷へ飛び移る様子や敵を蹴り落とす様子はハラハラ感を感じさせるし、ゲームのコマンドやQTEが見えるようですごくいい。

場面ではないが、全体的にネイトが積極的に人を殺さないのが面白かった。 ゲームでは「今日だけで何人殺した」とラスボスに言われるほど人を殺しているのでその反動か?とも思ったが、海賊船の上で敵の銃とホルスターを奪いゲームでお馴染のネイサン・ドレイクの姿になった途端にパンパン打ち始めるのでそうでもなさそう。 単に若い頃を描いているから荒事に抵抗があるだけかもしれない。

また飛行機で国を移動する際にインディージョーンズ風の移動描写があったのもよかった。 アンチャーテッドだけでなくトレジャーハンターものの映画としてのリスペクトを感じられて、とてもいいと思う。

吹替かIMAX

この映画はIMAX上映があるのだが、吹替はIMAX上映をやっていないのでどちらを観るか非常に悩ましい。 IMAXの音響と画面、広い画角で見るのは最高の体験だったが、ゲームをやっていた人には吹替の方がネイトの「やべやべやべ」「ああ、マジか」「うわっ やべ!」を聞けるのでお勧め。自分は結局両方観た。

続編があれば観たいシーン

途中に貼ったインタビュー内でも言っていたが、「アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝」のカーチェイスのシーンが観たい。 アンチャーテッドをプレイしていて自分が一番ハラハラするのは、崩れていく床を走り抜けるのと、車から車へ飛び移るカーチェイスのシーンだと思う。

そもそも続編GOが出るかどうかはわからないが、アンチャーテッドの映画化としては最高の出来だったので、是非次回作も期待したいと思う。