とても良かった。
観終わった後前向きになれるいい映画だったし、ウイスキーが飲みたくなる。
特に冒頭のウイスキーの蓋を開けてグラスにトクトクトクと注がれる音が良くて、あの音を聞いた瞬間に帰りウイスキー飲んで帰ろと思った。
他にも琉生のお母さんが試飲するシーンは、場面の静かさと飲むときの音がまたよいので、そこだけでもいいから見てほしい。
琉生と高橋のストーリーもそれぞれ違った共感があった。
最初はライターの仕事にやる気を見出せてなかった高橋が、琉生がKOMAを復活させたいと思うきっかけを知ったり、自分の記事がヒットする成功体験を経て前向きになっていく展開は、そんなにうまくいかないよwって思いつつもわかる!と思ってみていた。
琉生についてはKOMAへの意思であったり、はっきりと描写はないけど過去の悩みや決断だったりをみせられて、こうありたいという憧れと苦悩への共感の気持ちがあった。
内容以外の部分だと、主人公たちが1994年生まれで自分と同い年なのは共感を強く持った理由にあると思っている。
ただ生まれた年が一緒(しかもフィクション)であるってだけなのだけど、やっぱり同じ時代の出来事を同じ年齢で経験しただろうと感じることは大きいのだと思う。
あまり派手な展開がある映画ではないのだけど、後からゆっくりと沁みる映画だった。