もののけ姫の制作過程に密着したドキュメンタリー作品。
1枚2時間のDVDが3枚組で計6時間半とびっくりするボリュームになっている。内容も異常に濃くて、既に3時間くらい経ってるのではないかと思ったらまだ1時間しか見ておらず嘘でしょと思っていた。
もののけ姫はこうして生まれた。、内容が濃いせいかどのディスクも3時間経過したと思ったら1時間しか経ってない
— miki_bene (@benevolent0505) 2021年5月15日
取材の過程で、宮崎監督の貧乏ゆすりの具合で絵コンテを描いているのか(物語を考えているのか)原画作業をしているのか(アニメーションを作っているのか)がわかるというシーンは通じるものがあると感じた。自分も貧乏ゆすり結構してしまう方だが、コード書いてひたすら実装している時よりも仕様や込み入った実装を考える時間の方が貧乏ゆすりが多い気がする。
他にも皆に見える所にキャラクターの背景設定を貼ってスタッフに共通認識もってもらうなど、仕事の過程として見ると自分達の普段の仕事と通じるものが多いように思う。
作画スタッフはそれぞれ別々のシーンの作業をやっているので、共通認識を持ってもらうためにキャラクターのイラストや注意事項について壁に貼ってあると説明するの面白い
— miki_bene (@benevolent0505) 2021年5月5日
物作りやクリエイティブな側面も面白いが、仕事として見る面も色々と共感があってよかったと思う。お勧めです。
以下作品とは別の話。
別の見方として、チームの昼会雑談コーナーでジブリ制作日誌を眺めているのだけど、これが丁度もののけ姫の制作時期の日誌なので「この出来事ジブリ日誌で見た!(?)」と謎の既視感が得られた。映像中でもジブリの日常を覗けるのだけどジブリ日誌の方が本当の日常描写感があるので、編集されたものと生のものの両方を覗けている気分になる。 koudenpa.hatenablog.com
また映像の途中で出てくるセルの撮影機械があるのだけど、それがシン・エヴァのDパートのセルの原画シーンで使われていて、「もののけ姫はこうして生まれたでも出てきたあの機械じゃん!」という驚きが得られたのも面白かった。
#シンエヴァ 上映中
— (株)カラー 2号機 (@khara_inc2) 2021年5月11日
【制作こぼれ話】
VOYAGERが流れる中、映像がアニメの制作過程を遡っていくシーンでの表現では、アナログセル時代の「動撮」も描かれていました。
忠実な当時の「動撮」の再現を目指し、スタジオジブリさんが1台だけ遺している撮影台で経験者の手により撮影されています。 pic.twitter.com/5IZ0vuKuD7
このDVD、2年前の誕生日に id:hitode909 さんからほしいものリスト経由で頂いたものだったけどこれまで見れていなかった。折角頂いたのに見れていなくて申し訳ない & 改めてありがとうございます。 hitodeさんの感想はこちら。 blog.sushi.money