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梨花と沙都子を使ってゲームをしている存在がいるのではないか 〜ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の四 考察・感想〜

今回はひぐらしのなく頃に業17話、猫騙し編其の四について。

いやー沙都子が黒幕だったとは、露ほども疑わなかったですね〜()。すっかり騙されてしまいましたよ〜……。 そんなことはなく、散々怪しさを投げ売りしていた沙都子が正体を表したという展開になった。

沙都子のネタばらしに思うところはあるが、猫騙し編其の四を見て感じた結論はタイトルの通り 梨花と沙都子を使ってゲームをしている存在がいるのではないか」 ということ。 ここではこの結論に至った考察を書いていく。

またこれまで不明点が多かった綿流し後の富竹・鷹野の様子も明らかになった。 この点について整理しつつ、鷹野と沙都子・番犬と沙都子との関連も考察していく。

鷹野が終末作戦を思いとどまる世界

猫騙し編では鷹野が終末作戦を思いとどまり、梨花に謝る展開となった。

  • これまで見てきた世界も全てそうだろう
  • 鷹野と富竹がトラックで雛見沢を離れたのは山狗に捕まらないため
    • 山狗は東京の野村に買収されて、終末作戦の遂行&失敗したときのための鷹野暗殺のためにいる
    • そのため山狗は鷹野が告発するのを阻止するはず
    • そのため富竹は鷹野を連れて雛見沢から逃げた
    • これはとても納得の行く展開

気になるのは終末作戦を思い留まった理由。

  • 梨花には話してもわかってもらえない

これ以上の情報はなく、猫騙し編にはヒントもない。 そこで綿騙し編の展開から、思いとどまった原因は沙都子にあるのではと考えた。以下に理由を書く。

鷹野が思いとどまった原因は沙都子?

  • 綿騙し編の富竹・鷹野はトラックを奪い雛見沢から逃げた
    • 山狗に捕まらないように鷹野を逃したのだと考えられる
  • しかし、祭具殿に忍び込んだ鷹野の様子からすると、 罪を悔いる鷹野は心変わりしたと言っていいほどの急変ではないか
    • 最後に祭具殿を見ておきたいという線も考えられるが、やはり不可解
      • 逃げ出す夜にそんなリスクを犯すだろうか
    • 圭一・詩音と別れた様子をからも、そこまでは計画を進めようとしたのではないか
  • そうなると、圭一・詩音と別れてから逃げ出すまでの間で心変わりをしたことになる
  • ここで、 沙都子が奉納演舞の際に皆とはぐれていたことを思い出す
    • このタイミングで鷹野に接触し、心変わりさせ終末作戦を回避させたのではないか
    • 沙都子が裏で手を回していることを考えると、違和感のある展開ではない
  • しかし鬼騙し編では沙都子は怪しい行動を取っていない
    • 富竹・鷹野の様子も事前に逃げる計画をしていたのかどうなのかはわからない

状況から考えた結果ではあるが、沙都子が鷹野を心変わりさせた原因と推測できる。

番犬と沙都子は繋がっている?

今回東京関連で番犬とH173の存在が確実になった。 この2つと、綿騙し編を再度考察することで、沙都子と番犬に関わりがあったのではないかと推測できる。

  • 綿騙し編では番犬に関する情報が2つあった
    • 梨花と話をしていた作業着の男
    • 園崎家に侵入してきた作業着の部隊
  • 梨花と一緒にいた人物は、魅音(or詩音)の圭一を庇うためについた嘘だと思っていたが、本当に実在したのではないか
    • 綿流しの次の日であることから、梨花に富竹・鷹野の事情を伝えていたと推測できる
  • また作業着の部隊も圭一の妄想だと考えていたが、これも実際に番犬が侵入したのではないか
  • では番犬が園崎家に侵入する理由は何か
  • 沙都子が番犬を園崎家に連れてきた、と考えるれば話が通る
  • 沙都子は雛見沢症候群の治療をしていたし、梨花に部隊の話を聞いていたと言えば番犬も納得するだろう
  • また綿騙し編の最後で沙都子と魅音(or詩音)は拳銃で撃たれて死亡していた
    • この時の拳銃は、今回のラストで沙都子は梨花に向けた拳銃と同一のものではないか
  • そもそもどうやって沙都子が拳銃を手に入れたのかの疑問がある
    • これも番犬から入手したと考えれば辻褄が合う

次にH173について。

  • 今回H173が番犬に押収されたことがわかった
  • これを投与されれば、これまで兆候が無かった人物でも雛見沢症候群を発症するため、これまでの惨劇の説明がつく
  • 番犬との沙都子の繋がりがあれば、沙都子がH173を入手可能なのではないか
    • 綿流し以前に惨劇が起こった場合でも、鷹野の自供が綿流し以前だったというだけで説明はつく
  • 仮に繋がっていなくとも、押収の際のどさくさに紛れて沙都子が入手したとは十分考えられる

以上から沙都子と番犬で接触がある、最悪繋がっていると考えられる。

また余談だが、梨花と番犬が接触していたとなると、綿騙し編に関して次の考察もできる。

  • 梨花は番犬から富竹・鷹野の事情を聞いていたことになる
    • しかしその直後に殺されたため記憶は引き継げなかった
  • これらから、梨花が学校の便槽で殺されていたのは、番犬から事情を聞いた記憶を引き継がせないためと考えられる
  • となると梨花を殺したのは沙都子ということになる
  • しかし便槽を捜索しようとした圭一を魅音(or詩音)が妨害している
    • この情報は圭一を庇うためのものだった
    • 魅音(or詩音)は梨花の死体は見つかりたくないとも考えている
  • このことから
    • 沙都子と魅音(or詩音)は共犯もしくはお互いの犯行を知っている
    • しかし、最終的には沙都子と魅音(or詩音)は敵対することになった
  • と推測できる

沙都子について

ここまでで沙都子と鷹野・番犬との関係について考察した。 ここからは沙都子の行動理由と、今回カケラの世界を渡っている理由について考える。

沙都子の目的

沙都子が行っていることはわかってきたが、目的は不明のままである。

  • わかっていることは
    • 沙都子は梨花を殺そうとしている
    • 沙都子も梨花と同様カケラの世界を渡っている
  • 業での惨劇が全て沙都子の仕業だったとして、梨花は多くの世界で直接・間接的に沙都子に殺されている
  • ということは沙都子がカケラの世界を渡っているのは梨花を殺し続けることが目的ではないか
  • ここで、鷹野が終末作戦を起こさないようにしていることを思い出す
    • これは沙都子が「誰が古手梨花を殺すのか」の前提を変えたかったのだと思われる
    • これにより、誰が梨花を殺すのかをわからなくさせ、業でのカケラの世界に対応できなくさせたのではないか
  • 対応できなくなった末の梨花の行動は諦め
  • この梨花に繰り返しを諦めさせることが目的なのではないか

梨花に繰り返しを諦めさせることが沙都子の目的と推測できた。 一見すると沙都子から梨花への復讐のように見えるが、本当にそうだろうか。猫騙し編までの情報ではここまでしか推測できないので郷壊し編を待ちたいと思う。

赤い目について

今回沙都子も赤い目になり拳銃を向けた。これまで出てきた赤い目を整理してみると

  • 鬼騙し編其の壱の梨花
    • ダムの工事現場跡で圭一とレナを見つめる
  • 綿騙し編其の参の梨花
    • 圭一と対峙・間抜けな例え話
    • この世界はもう既に終わっていることを話す
  • 猫騙し編其の弐の梨花
    • 発症した圭一の様子をみて諦めて笑う
    • 「なら……」までは赤い目のように思える

赤い目でもの前後でも梨花自身の意識は変わっていないように見える。 赤い目についてわかっていることは少ないが、タイトルの梨花と沙都子を使ったゲームに関わっていると考えている。その理由は後述する。

今後の展開

郷壊し編というタイトルからすると

  • 郷壊し ≒ 郷を壊す ≒ 雛見沢を壊す
  • 郷壊し ≒ 沙都子 + 壊す

から、沙都子が雛見沢を壊す話に思える。理由を推測すると

  • 雛見沢を壊す → 沙都子が雛見沢を憎んでいた?
  • 憎む理由 → 雛見沢 ≒ 梨花にある?

梨花への復讐の展開や、はたまた雛見沢自体への復讐といった展開も考えられる。 まだどのような展開も考えられるが、おそらく沙都子の目的が見えてくるのではないか。

梨花と沙都子を使ってゲームをしている存在がいるのではないか

直感的にそうではないかと思った。思った理由としては、沙都子と梨花は赤い目をしていることからである。

  • 赤い目はおそらく超常の何かだろう
  • ただし人格を乗っ取る類のものではない

これらから、梨花と沙都子それぞれの視点から観測して、目的を果せるかどうかのゲームをしているんじゃないかと思った。 5年後の世界を取り戻す梨花とそれを阻止し、繰り返しを終わらせる沙都子。この2人の構図と超常の存在を考えると自然とこの発想に至った。

そして超常の何かを考えると、どうしても魔女が絡んできそうだが、きっと話の最後までは出てこないだろう。なので赤い目も話に関係してくることは無いのではないか。

感想

沙都子が裏で糸引いているという考察を堂々と使えるようになったので至るところで考察に使ってみた。見た時はもう黒幕割れたし書くことは何もないと思っていたけれど、意外と整理することありましたね。

いや〜でも本性割れるのあっさりすぎる気がする。これまで沙都子が怪しさ振り撒いていたので、まあカケラの世界は渡っているくらいはやってるだろうと思ったけど、あんな騙し討ちみたいなやり方でバレるなんて……。これまでのはなんだったんだという気に少しなる。猫騙しって梨花に向けたやつじゃなくて沙都子に向けたやつだったのか……。 これまでといえば鬼騙し編や綿騙し編の考察もたくさんしたけど、きっと解答はないんだろうな……あるのだろうか。

あとバレたらすかさず拳銃向けるのも潔すぎてびっくりする。

一方これはなるほど〜と思ったこともあって、富竹・鷹野がトラックで逃げていった理由は納得した。これは上手い。 あと雲雀13の彼出てきたね。これはテンションアガりますよ。

郷壊し編、タイトルよく考えるな〜と関心している。ここまで来たら沙都子がやらかす納得の行く展開を見せてほしい。

最後に見た沙都子の正体が割れた時のツイートを貼ってエントリを終わりにする。

※ 2021/02/06 追記

郷壊し編其の壱の感想書きました。

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