雑紙

感想とか覚え書き

ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の壱 考察・感想 〜古手神社の境内の事件と今後の鍵について〜

今回は第14話、猫騙し編其の壱の感想+祟騙し編の考察整理を書いていく。

猫騙し編では冒頭、大石が綿流しの夜に発狂してしまうパターンもあるというのと、梨花ちゃんの今後の意気込みがわかった形。 冒頭でびっくりしたけど、それと同時に自分の祟騙しの考察は大石が比較的まともという前提で考えていたので考え直す必要あるのか〜と頭を抱えていた。

冒頭のシーンの整理・そこからわかったこと・今後の鍵・感想の順で書いていく。

冒頭のシーン

冒頭からOPまでは綿流しの夜のシーン。見たところ祟騙し編でレナが語っていた大石が古手神社の境内にやってきた時の内容だが、誰も祟騙し編の綿流しの夜に起こった話とは言っていない。 まあそこは疑う必要ないだろうし、レナの語っていたことを描写するとあんな感じになるのだろうけれども一応注意していてもよいだろう。

とは言えそんなに疑う必要はないと思っていて、細部は違ってもほぼ祟騙し編のような流れを辿った後の結末とみて良さそう。 そう考える理由としては

  • 沙都子と圭一が演舞の途中で消えている
  • 河原で詩音が「あれだけの戦いがあった」と言っている
    • 沙都子救出や沙都子自身が鉄平に立ち向かったことについてだろう
  • レナが圭一に説明した流れと一致している

ということで、祟騙し編の流れで古手神社の境内で起こった事件という前提で整理する。

古手神社の境内の事件

流れとしては以下の通り。

  • 大石が血塗れのバットを引き摺りながら古手神社の境内にやってくる
  • 大石が梨花の首を掴み、村人に向けて拳銃を乱射。止めようとした詩音・魅音が大石に撃たれる
  • レナは逃げる人に流される
  • 梨花、大石にバットで殴り殺される
  • 沙都子が境内に上がってくる

レナの証言と照し合せると状況は一致している。確かにこれは意味がわからない……。 一点不明な点としては沙都子の死。梨花が大石に殴られ死んでしまったので記憶がそこまでになっている。

大石の状態・主張の整理

この時の大石について整理してみる。まず古手神社に現れた大石は

  • 血塗れのバットを持っていた
  • 血管に傷がつくほど首を掻き毟っていた
  • 妄想・狂気に囚われ錯乱していた

と、雛見沢症候群のL5のような状態で現れた。

また大石の発言から、以下のように考えているとわかる。

  • 大石はオヤシロさまの祟りの謎が解けたと思っている
  • その黒幕は古手梨花+村全体だと考えている

少なくともまともな思考はしていないが、主張を整理することでどのような過程を大石が辿ったのかの考察材料になる。

疑問の整理

これまでに整理したことから出てきた疑問をまとめていく。

大石はいつから狂気に囚われたのか

大石が狂気に囚われていたのは間違いない。ではいつからそうなってしまったのか。

考えられるパターンとしては3つ。

  • 祟騙し編最初から
  • 祟騙し編の途中のどこか
  • 其の伍の相談所職員を北条家に送った以降のどこか

最初から狂っていた場合は見抜きようがない。

途中から狂っていた可能性はあるが、祟騙し編の圭一視点からだと変化はわからなかった。また大石は梨花が黒幕だと言っているが、祟騙し編を通して疑いの目を向けていたのは沙都子に関してのように見えた。 可能性はゼロではないが、圭一の見えている視点で徐々に狂気に疑心暗鬼を進行させていったとは考えにくいのではないか。

と考えると、やはり北条家に向かった以降決定的な何かがあったと考えるがの自然である。 何が起こったのかは知りようもないが、次の2つは言えるだろう。

  • 梨花を黒幕と断定する何かがあった
  • 急激に狂気を進行させる何かがあった

大石は「やっと謎が解けた」「連続怪死事件は梨花の差金」と言っているので、梨花を疑う切っ掛けと怪しく見える情報をいくつか得てしまったのだろう。

また北条家へ向かった後狂気に囚われたのであれば、疑い出してから拳銃を乱射するまでが短すぎる。 このことから、偶然を積み重ねて狂気に囚われたと考えるよりも、重大な出来事があって一気にそうなってしまったと考えた方が納得できる。

黒幕を梨花だと断定した理由は何か

上記の通り、祟騙し編の描写では梨花を疑ってはいないように見える。 そう考えると、一番納得の行く説明は誰かに梨花が黒幕だと吹き込まれたこと。

大石の持っていたバットについて

大石は境内へ現れたときに血塗れのバットを持っていた。このバットの特徴は以下の2つ。

  • 血が既についている
  • 凸凹にへこんでいる

気になること点はいくつかあるが、一番大きいものとしてはこのバットは圭一が鉄平を殴るのに使ったバットなのか別で入手したものなのかがある。

ここを気にする理由としては、もし圭一が使ったバットなのだとしたら鉄平を殴り倒した後大石は沙都子の家へ入ったことになる。そうでなければ全然違う場所でバットを手にする機会があったということになる。

どちらも考えられるが、ありそうな流れを考えてみた。

  • 大石は沙都子の家へ入り、倒れている圭一と鉄平を見つけた
  • 血塗れのバットを広い周囲をバットで殴りバットにへこみが付いた
  • そのまま大石は古手神社に向かい事件を起こした

もちろん発狂タイミングは不明だし、バットも別で手にした可能性もある。

他の検討ポイントとしては以下。

  • バットに付いていた血は誰の血なのか
  • バットのへこみはいつ付いたのか

これらを考えていくと、いくつもパターンが浮んできてしまうし、絞り込む手掛かりもない。

沙都子は何故死んだのか

梨花の記憶では沙都子が死ぬ様子はわからないままである。シーンの様子とレナの証言から大石にやられたと予想はできる。

梨花に向かっていった沙都子を大石が撃ったと考えるのが自然である。

気になるポイントとしては、沙都子は境内に来るまで何をしていたのだろうか。

ここで大石の行動を考えてみると以下の関係にならないだろうか。

大石が沙都子の家に入りバットを入手、そこから境内に向かったとする。沙都子は圭一から離れた後に境内へ向かっている。 しかし境内に付いた順番は大石→沙都子の順である。 沙都子が境内へ向かう前に血を流していたとすれば到着の差は納得できるが、家から境内に行くまでに沙都子が何をしていたのかは気にしておく必要がある。

以上が境内の事件の整理と更なる疑問となる。

今後のキーポイント

ここからは梨花の行動を見つつ今後の鍵になりそうな事柄を上げていく。

梨花について

  • 梨花は富竹・鷹野を気にしている
    • やっぱり鷹野が真犯人だと思っているのだろうか

雛見沢の舞台について

  • 今の雛見沢は5年前とは違う
    • 5年前とはいつのことは
    • おそらく昭和58年から5年後のこと
  • いずれにしてもこれまで知っている雛見沢の舞台とは違うという前提でいた方がよい
    • 前提が違うので雛見沢症候群や黒幕鷹野なども除外して考えた方がよいだろう
  • 鬼狩柳桜取ったの誰なのか
    • その人物が黒幕なのだろうか
    • それとも元からなかったのか
    • カケラはあった

雛見沢症候群はあるのか

  • 雛見沢症候群とは別だけど、雛見沢症候群L5相当の現象があると考えた方が良いのだろうか
  • 別とする理由は
    • これまでの雛見沢と状況が違うため
    • 大石の急変の様子から
  • ただし圭一・梨花視点だから急変に見えるだけで、実際は徐々に疑心暗鬼に囚われていたの可能性もある

ED映像からのメタ読み

  • エンディングの日捲りカレンダーにある6月22日は意味があるんじゃないか
  • サビに入る前のカレンダーをめくるシーンでは6月17日からいきなり6月22日になる
    • 17日から22日までは5日
    • 梨花が繰り返しを諦めるまであと5回
  • 意味があるように見える
    • 考えすぎな気もする……

雑多な感想

  • あっさり祟騙しでの綿流しの夜に起こったシーンが出てくるとは思わなかった。
    • こんなの誰が予想できるかよ……
    • そりゃ祭なのに回りに人いないの変だなと思ったけど……
  • 拳銃で撃たれるというと皆殺し編のラストを思い出すけど、どっちが怖かったかというと皆殺し編のような気がする
    • 祟騙し編は呆気無さが出ている感じで、皆殺し編は黒幕の恐ろしさが出ている気がする
    • あと業の絵柄が丸い感じのおかげ(?)で恐怖心がそこまでではないのもある
  • 梨花ちゃん雛見沢離れたいと思ってたんだな
    • そりゃ100年も同じ場所にいたらそうか
    • あと梨花ちゃん結構ワルだからな〜
  • 元気の無い梨花ちゃん演技よかったね
    • 普段の梨花ちゃんの口調でありつつ、それを続けられない感じがよかった
  • ちょっと待ってくれという圭一流石だね〜
    • これが運命を打ち破る男ですよ
  • 繰り返しやめるグッズが手に入った
    • クライマックスに出たりするのかな〜

まとめ

古手神社の事件の整理、今後のキーポイント、其の壱の感想について書いた。

正直最初見たときはもう考察するの止めてもいいかなと思った。 これまでの3編は皆が知っている雛見沢とは違うと教えるためにすぎなくて、犯人なんかはどうでもいいのではと一瞬思ってしまったので。

でもそんなことはなくて、何が起こっていたかがわかればこれまでと違う雛見沢の仕組みが解き証せるはず。 これから少しづつ謎を解くヒントが出てくるはずだから、完全にわかってしまうまでもう少しがんばろう。

また完全に見たことのない展開はやっぱり新鮮で、賽殺し編を初めて見たときの感覚に近い。 これまで微妙に展開が近かったから不思議な感覚だったけど、これから本当に誰も見たことの無い展開が始まるのは普通にドキドキする。 猫騙し編もいつまで続くのかわからなくて、其の弐で終わるかもしれないし、最後まで猫騙し編でいくの可能性だってある。

まあ、あと5回は梨花ちゃん繰り返すと思うので、それまでに真相に辿り着けるようがんばろう。

最後に竜騎士07先生のツイートを貼って締めとします。

※2021/1/16 其の弐の考察について追記しました

benevolent0505.hatenadiary.com