其の弐も基本祟殺し編に沿っているように見えるが、圭一が祟殺し編の記憶(?)を夢に見たという大きな違いがある。他にも其の弐を見ると、梨花の行動にだんだん疑問を感じてきた。基本祟殺し編に沿ったように見えて、梨花の立場を考えてみると不思議な点がある。
今回は圭一と梨花中心に気がついたことを考察していく。
鉄平殺し(?)の夢を見た圭一
圭一には気になる点が2つある
- 他のカケラの記憶を見たこと
- 行動がおとなしいということ
他のカケラの記憶
冒頭の鉄平殺害描写は祟殺し編で知っている圭一の視点と同様に思える。それを夢に見たということは他のカケラの記憶を圭一が思い出したことで間違いないだろう。
罪滅ぼしの梨花曰く、他の世界の記憶を思い出すことはありえないことだし奇跡に近いことだったはず。こんな気軽に夢に見るものなのか?
他の世界の記憶を見たこと自体の考察は魔女を推理することに近いので避けるけど、この事実がこの後の圭一に行動に何らか影響を及ぼすことはほぼ確実と考えてよいだろう。
行動がおとなしい
其の弐を見ていて、圭一の行動がやけにおとなしいように見える。
鉄平が雛見沢に帰ってきたときの圭一の行動と言えば、祟殺しでは周囲にレナや魅音に当たり散らす一面を見せ、結局切れて鉄平を殺すという短絡的な行動を取る。また皆殺しでは打って変わって率先して沙都子を救うために行動が出来る一面を見せた。
しかし今回の圭一はまた違っているように見える。沙都子を救うことに対して熱くなる面はあるが他者に当たらない、沙都子が休んだ梨花に対してフォローができる。などといった、まるで祟殺しの圭一が回りを見れるようになったような変化がある。
何が要因でこのような行動を取っているか不明だが、今後の圭一もこれに沿った行動を取るとすれば、鉄平殺害といった思考にはならないと思われる。それはそれで新しい展開ではあるが、このままだと沙都子を救う行動を何も起こせないとことになり、そんなことがあるのか? という疑問は湧く。
短絡的な行動をせず、更に村を巻き込んだ行動も取れないということは、沙都子を救えずそのまま終了ということになってしまうが、あまりにもバッドエンドすぎるので何か仕掛けが施されていてほしい。
梨花の行動
更に不思議なのは梨花が全然行動を起こさないこと。仮に皆殺し編を経験しているのなら皆を巻き込んで村一丸となって行動を起こせば沙都子を正攻法で救えることを知っているはず*1。なのに何も行動しないのはおかしい。
考えられることとしては
- 皆殺し編を経験していない
- 行動は起こしているが、圭一視点だと知りえない範囲で動いている
- 知っているが諦めている
皆殺しを経験していない場合はもう仕方がない。皆で協力して沙都子を救える道があると知らなければ、何も行動を起こすこともないだろう。しかし我々は鬼騙し編其の弐冒頭で、ここで繰り返している梨花は綿流しの後を迎えられた梨花で、何からの力で昭和58年の6月を再度経験していると知っている。他のカケラでも惨劇回避のための行動を取っているし、その可能性は無いのではと判断できる。
圭一視点だと知りえない範囲で動いている場合も視聴者にはどうしようもない。行動を妄想するしかないが、梨花の全般諦めモードな表情からして皆の力を借りようという雰囲気を感じない。
知っているが諦めているが現時点では一番納得の行く推理になる。となると何故諦めているのか。あるとすれば 沙都子を救えても、その先の鷹野に立ち向かう力がない が考えられる。赤坂や富竹、大石などなど部活メンバー以外の協力を得るなど必要な力が多いがそれが得られなかったため、沙都子を救えても結局皆死んでしまうのが目に見えているので、諦めている可能性はある。
だからといって祭り囃子まで知っていたら諦めるという選択肢を取るとは考えにくい。行動を起こさない他の要因も検討した方が良いだろう。
沙都子・入江に関する情報整理
インターネット上では雛見沢症候群が存在しない説があるが、それに対しての予想。 其の弐までの情報を書き出すと
- 北条家や叔父叔母に関する過去はこれまでのカケラと一緒
- 入江も医師として入江診療所に存在
- 昼食時の沙都子の発狂
ここまでの描写で雛見沢症候群が存在しないという考えは無いだろうと思われる。もちろん入江診療所→たまたま存在する。沙都子の発狂→虐待によるPTSDで、意外と雛見沢症候群存在しない説を覆すには弱いのだけれど、全く抜きにして考えることはやはり難しいのでは? と思う。
あるとしたら足音がなどの羽生起因の事象が存在せず風土病だけ存在している、はあるかもしれない。
ここまでが特に気になったこと。以下流れに沿いながら気になったことを記述。
冒頭圭一の鉄平殺害の夢
- 圭一の運動能力すさまじいな
- ちょっと面白かった
遅刻する梨花と学校に来ない沙都子
オヤシロさまの使い大石登場
- 業だとビジュアルが丸っこいから大石のいやらしさがあまり感じられないな
- 関係無いけどボールが雨どいにひっかかっているのを見ると罪滅ぼし編を思い出す
入江登場
- 名札にちゃんと 入江診療所所長
入江 京介 ってちゃんと書いてある- ということは入江は医者っぽい
- 其の壱で圭一に対して職業を言っていないのは何かあるのか? と思ったけどそうではなさそう
入江が自分の職業を言っていない? →医者ではない可能性がある? →入江機関が存在しない可能性がある?
ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編 其の壱 感想 - 雑紙
- 大石はまた敵役で出てきたけど、結局高圧的な大石の態度と周辺人物のせいで圭一は大石を敵だと判断しちゃうんだよなあ
- 出会いが違えばこうはならなかったのにもったいない……
帰りを待つ梨花と荷物を取りに来る沙都子
- 意外とこの描写初めてみる
- 原作ではあるのかな
- 梨花の驚きと絶望が合さったような顔
- つらい
知恵先生と梨花
- そこまで知ってあなたは何が出来るの
- → 前述の通り、梨花から何故こんな台詞が出るのか? という疑問が残る
- 知恵先生に任せるのに賛成な梨花
- 家庭訪問に効果が無いことを知っているのに何故?
- → 圭一が切っ掛けに皆を動かしてくれることに賭けた?
沙都子の登校
- まったく顔が明るくない梨花
- この展開も知ってるからなあ……
沙都子の発狂
- 一度食べさせてから吐かせるのきついですね……
この後の展開
圭一や梨花について考察してみたけど、この後の展開について推測できそうな考えに至れない。
メタ読みしてみると、結局祟殺し編と同じ流れで圭一が鉄平を殺す(or 妄想)する展開はあるんじゃないかと思う。そうして「えー同じじゃん!!」と視聴者を騙しておきながら、実はこれまでと全然違った動きをしている、などあるのではないか。
おとなしい圭一から推測した何も出来ずバッドエンドを迎えるパターンもありそうだが、それはお話的にどうなの? という目線もある。
結局大きな動きは其の弐ラストの発狂シーン以外ないので、其の参を待つしかない……。
まとめ
断定出来る要素があい変わらず無いが、今の考えをまとめてみた。
一度見返してから感想書いてるのだけど見返すの辛れえ……。祟殺し編は悲劇とか惨劇とかそれ以外の辛さがあって見るに堪えない人多いんじゃないかなって思う。
この先の展開がどうなるのかは希望を捨てずに見ていきたいなと思う。難しいだろうけど、皆殺し編以外の沙都子を救う手立てを見せてくれると個人的にはテン上げなのだけど、そうなった場合は惨劇が起こったときの落差もヤバそうなので穏便なエンドであってほしいと思う。
※2020/12/11 追記
其の参の考察についても書きました benevolent0505.hatenadiary.com
*1:もちろん圭一の行動などもあって成せることだけど