雑紙

感想とか覚え書き

クトゥルフ神話が元のゲーム「The Sinking City ~シンキング シティ」をクリアした

シンキング シティをクリアしたのでその感想。どんなゲームかはこれらを見てほしい。

 

 

以下感想をつらつらと。

 

クトゥルフ神話の世界観を舞台にしたゲームってので前から気になってた。ニコニコにあるTRPGリプレイ動画で見た程度のニワカ知識しかクトゥルフは知らないけど、世界観は面白いなと思っていたし、ゲームならそんな知らんでもなんとかなるやろという気持ちで買った。

序盤

 ゲーム開始後いきなりロード画面になり、プレイヤーが舞台となる街に来た説明を読まされ、ロードが終わると特に説明無くゲームが開始される。操作方法もわからないまま放り出されるので結構困惑した。

序盤は一応チュートリアルの形にはなっていて必要になったら各操作方法が説明されたりするのだけど、全てがいきなりだしチュートリアルにありがちな練習感はあまり無い。

この序盤のクエストで主人公が探偵でこのゲームは街の事件や謎を解決していきながら進んでいくゲームなのかとようやく理解してきた。この辺はクトゥルフだからって理由で買って中身をほとんど見てなかった自分が悪い。まあでも簡単な謎解きでゲームの進め方やシステムがだいたいわかったのでシナリオ的にもチュートリアル的にもよく出来ていたのかなと思う。

3D酔い 

序盤から最後まで苦しめられたのは3D酔い。不自然な視点移動、処理落ち、正気度が下ったときの画面が歪む演出でめっちゃ醉う。これのおかげで1日1時間しかゲームを続けられなかった。

ゲームシステム

 ゲームシステムは結構楽しんでいた。探索して集めた証拠やプレイヤーの能力で得た情報を使って謎解きしていくのは面白いシステムだったし、敵と対峙したり能力を使った時に正気度が下る仕組みもクトゥルフという感じでよかった。ただし正気度が下がって幻覚を見るのはまあいいが、画面が歪むのはコントローラー置いて画面を見ないようにするくらい醉ったので勘弁してほしかった・・・。

オープンワールド

オープンワールドはよかった点でもあり微妙だった点でもあった。

特にシナリオを進める過程で手に入れた情報にある街の名前や通りの名前からマップ上の次の目的地に記しを付け移動する過程は謎解きをしてる感を高めていてとても面白かった。よかったけど中盤過ぎてくると作業ゲーになってしまい飽きてきてしまった。

街並みの外観はとてもよく作り込まれていて移動中の雰囲気は最高なんだけど、建物の中に入ると数パターンの建物の構造を使い回していることにすぐ気がつく。正直探索しやすくて楽だなと思ってしまったけど、シナリオに絡む人物の家の間取りが他のサブシナリオの家の間取りと同じだとちょっとテンションが下る・・・。外見作るので力尽きてしまったのかな・・・。

戦闘

戦闘はあまり面白くない。敵の怪物に合うと正気度が減っていくので序盤は逃げの一手になるし、装備が充実してきて戦えるようになると一番の敵は弾切れになることと言えるほど簡単に倒せてしまい緊張感がない。

人間が敵になって襲ってくることあって、こちらは逆に緊張感が高い。ふいに遭遇したらノーモーションで銃を撃ってきたり、会話の流れで険悪な回答をしたら襲ってきたこともあり緊張感が高い。更に街中で銃を撃つと周囲の銃を持っている人間が撃ってきたり殴りかかってきたりするので恐ろしすぎる。この点は一周回って狂気的な世界観とマッチしているなと思った。

シナリオ

シナリオはかなり楽しめた。時折これってクトゥルフ神話のあれでは?!と気づくものがあって、流石世界観を元にしているだけあるなと思った。シナリオやサブクエストを進めていく中で得られるテキストが多いしどれも凝っていて、なるほどここに力を入れたのか〜と思うほどにはボリューム感があり楽しめた。

登場人物の言動や襲ってくるタイミングでゲームしながら本当に気が狂ってきそうな感じも良かった。まあ襲ってくるタイミングは作りが雑なせいもあったんだろうけど・・・。

まとめ

 一番の押しはやっぱりクトゥルフ世界観を元にしたストーリーや演出で、世界観が好きな人は気に入ると思う。けれどゲームとしてはやっぱりいまいちだなと思う。戦闘の面白さや視点移動・処理落ちのチューニングが効いていたらなーと考えると惜しい。

文句ばかり書いてるけどクリアしてみるとマップに印を付けて探索したり謎解きの過程は結構良かったなと思う。オープンワールド要素disってるレビューもあってまあ同意する点もあるけど言うほど悪くないと思う。説明が不親切なのも人間との戦闘がいきなりなのも狂気の世界観とマッチしていてこれはこれで良かったと思う。

トロコンも大変じゃなさそうだし、トロコン目指して2週目するかとなるうらいには面白いゲームだった。