雑紙

感想とか覚え書き

ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の参 感想・考察 〜梨花だけじゃなく梨花と沙都子2人に対しての罰だったりしないだろうか〜

前回予想してたことが一部当たった形になるけど、当てはまりすぎていて逆に外している気がしてきた。

結構梨花が雛見沢を離れたことを悔いる流れは割りと当ててしまったので詳しくは前回のエントリを見てほしい。

ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の弐 考察・感想 〜惨劇の原因は梨花ではないか〜 - 雑紙

今回は第16話、猫騙し編其の参までの疑問を整理したり、この先の展開想像を書いていく。

梨花が雛見沢から逃げ出したことが惨劇の理由であることについて

「先週はそう考察してたじゃないか!」と思いそうだが、其の参の様子を見ていて違うんじゃないかとも思い始めたので疑問点を書き並べておく。

まず、誰からの罰なのかはっきりしていないことがある。

  • 賽殺し編では羽生が梨花に両親への敬意を思い出させるためにやったこともあったが
    • 今回はその仕掛け人がいない
  • 強いて言うなら雛見沢自体
    • しかし、これまで雛見沢自体がどうこうといった描写はなかった
    • 具体的な人物がいるはず
  • では、誰なのか
    • 沙都子は確かに怪しいが、罰を下す立場なのだろうか
  • やはり聖ルチーア学園にいった際の情報が無ければ考察できない

そもそも雛見沢に残れば惨劇から抜け出せる展開なんて悲惨すぎないだろうか。

  • 別に雛見沢を離れることには問題ないのではないか
    • 巫女としての云々はあるかしれないが
  • でも展開として後味悪いでしょこれ
    • 自分の意思で雛見沢に残るのであれば納得できるが、終わらない罰を食らうから出ていきませんじゃあまりにも悲惨
    • 河原で沙都子に泣いて謝るシーンは、梨花が雛見沢を出ることを諦めて泣いているようにも見えた
  • もしかして、逃げ出したこと自体ではなく、雛見沢を嫌いになったことが原因だろうか
    • とも考えたが、この展開に納得できない気持ちから出てきた結果かもしれない

以上2点が、梨花が雛見沢から逃げ出したことが惨劇の理由であることへの疑問である。 メタ的な読みだが、いずれにせよ梨花がずっと雛見沢で生きていくことを選ぶ展開が気にくわないからの疑問であると考えられる。

沙都子なんなのか

沙都子が怪しい行動をしすぎている。 確かに疑問点がいくつもあるので裏はあるとだろう、黒幕ではないと考えている。その理由を書いておく。

沙都子黒幕説に否定的な理由

一番の理由は沙都子自身も雛見沢症候群に発症しているから

黒幕ならば自分は回避する行動を取るだろう。 しかし、其の参で梨花を殺した際は首をかきむしっていた。オヤシロさま云々の発言も支離滅裂なような印象で、沙都子も雛見沢症候群に発症すると考えてよいだろう。

沙都子が発症した演技をしている可能性もなくはないが、理由を想像しづらいので一旦考えなくてもよいだろう。

また今回の梨花を殺すシーンの描写も、以下にあげるように黒幕と断定するような材料はないように感じる。

  • 痛み止めや注射を持っていること
    • 雛見沢症候群を押さえる薬を打っているので、注射自体は違和感ない
  • 痛み止めは不思議な気がする
    • しかし部活のみんなを既に殺しているをことを考える
    • 自分よりも年上を何人も手にかけている
    • この困難を既に行っていることを考えると、痛み止め入手できたことも不思議ではない

沙都子や今回の注射から入江を疑う考察を目にするが、黒幕とするまでの材料は無いと考えている。

沙都子のオヤシロさま発言は無視してもいいだろう、しかし……

冒頭からの沙都子の祟りやオヤシロさま云々は、雛見沢症候群による妄言だとして気にする必要はないと考えている。 しかし、妙にカケラを渡る梨花に沿った発言にも聞こえる。

  • 悪い夢を永遠に見せられ続ける理由
    • → 何度も昭和58年の惨劇を繰り返しているをこと知っている?
  • ずっと雛見沢を捨てて逃げ出したいと思いながら奉納演舞を舞っていた
    • ずっととはどのような意味か
    • → もしかすると他のカケラの世界での奉納演舞のことを言っている?
  • オヤシロさまの罰があたるような夢
    • 回想シーンの様子から、高校受験前に沙都子へ話している
    • 話した内容は梨花のずっと内緒にしていた夢
    • → 聖ルチーア学園に行く → 雛見沢から離れること
  • みんなと一緒の雛見沢はあんなにも楽しかった
    • 皆を殺してしまったからの発言だろうか、それとも梨花が雛見沢を離れるまでの話か

以上のように、沙都子の発言は世界を渡る梨花や5年間の梨花の記憶ともリンクしており、沙都子もカケラを渡って記憶を共有しているように思える。 しかし偶然的を得ているだけで、リンクしていることはミスリードかもしれない。

河原での沙都子

梨花が沙都子に殺されてから目覚めた後の河原でのシーンも違和感はある。

  • 泣いて話す梨花に対して親友の沙都子も泣いて許す構図はまあ不思議でない
    • しかし、普通「なんの話をしてますの」とか返すだろう
  • 梨花に雛見沢を見捨てないと言われて泣き出すのことも違和感がある
    • 夢の話や雛見沢のことについてすんなり返してくる様子も怪しい

沙都子には多くの疑問点や怪しい点がある。しかし、状況証拠だけで黒幕と断定できる明確な根拠はないことが気になっている。

鷹野と富竹どうなるのか

猫騙し編、ようやく話を進められるとなったところで富竹・鷹野が登場した。 早く続きが見たいとしか言いようがないが、折角1週間あるので梨花話そうとしたことやこの先の展開を想像してみる。

  • 梨花が話そうとしたこと
    • 梨花は惨劇を回避し昭和58年から抜け出すことを考えている
      • これまでのカケラでは鷹野以外に殺されるパターンしか経験していない
      • よってまだ鷹野が終末作戦を起こそうとしていると考えているはず
    • つまり、梨花は鷹野に終末作戦を止めるよう話すつもりである
  • 一方鷹野は何を話そうとしたのか
    • 正直事前情報が無さすぎて何もわからない
  • これまでの世界では富竹と鷹野が雛見沢から逃げている
    • その理由が判明するのではないか
  • 展開として、沙都子がぬるっと現われて鷹野と沙都子が共謀している展開考えられる?
    • が、それだと沙都子黒幕が濃厚になるだけなのでそんなことはないだろう
  • 案外鷹野が終末作戦を計画していない世界で、梨花がそんな世界はおかしいと異変に気がつく展開かもしれない

まとめと猫騙し編其の参まで見ての感想

今回は梨花が雛見沢を逃げ出したいという予想が当たってしまったためあまり情報が出ない回になってしまった。 情報が出ていないように見えるが、頑なに沙都子黒幕説を考えないようにしているため、そっち方面の妄想に頭を使っていないだけかもしれない。

いずれにしても、惨劇回避のために梨花が雛見沢にい続ける展開にはならないでほしいな〜と思っている。 河原で梨花が余計な夢を望んだと言ったが、別にそんなことはないでしょ。雛見沢を嫌いになったのはよくないかもしれないけど、なんとか雛見沢の外に出る選択肢も残されていてほしい。

沙都子に関して、黒幕とまでは言わないけど雛見沢を離れようとした梨花を責める気持ちはあるかもしれないとは思った。 ただし沙都子だけではカケラを渡ったり出来ないはずなので、他の超常の存在(魔女なり羽生なり)がやっぱり関わっているのだろうか。それは安直な考察に逃げてるようで駄目っぽいんだよなあ……。

沙都子は親友の梨花や部活の皆が殺されるのを何度も見るわけで、そんなことを沙都子が望むのだろうかとそもそも思っている。 仮に沙都子もカケラを渡っているとすると、永遠に惨劇が続くのは梨花にとって罰であるけど、同じく記憶を引き継いでる沙都子にとっても罰なのではないか。 つまり、業は梨花と沙都子2人に対しての罰だったりするのではないか、と思い至った。

また内容に関してあまり書いていないが、前回に負けず悲惨なシーンだった。 リスキルは本当に残念すぎる……自分で終わらせることもできないし本当に罰地味てきた。

沙都子の悲しい発言はこっちまで泣きたくなってきたし、何度も聞きたいものではないですね。

規制、はらわたが出るとアウトなんですね。うみねこのときはモザイクくらいで凌げた印象だけど現代は黒塗りじゃないと駄目なのだろうか。

今回は本当にまとまりがなかったが、一通り書いたところで今回は終わりにしようと思う。久々に出てきた鷹野富竹からどんな言葉が出てくるかと思うと、其の四が待ち遠しい。

最後に今後の展開の妄想を添えて終わりにする。

業、雛見沢を離れようとした梨花にショックを受けた沙都子が誰かに唆されて梨花と共に惨劇のカケラを繰り返す状態になってしまう。で、なんやかんやで仲直りしてカケラから抜け出す、みたいな話になるんじゃないかな? かな?

※2021/1/31追記

猫騙し編其の四の感想書きました。

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ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の弐 考察・感想 〜惨劇の原因は梨花ではないか〜

第15話 猫騙し編其の弐の考察・感想を書いていく。 其の弐を見た直後はもう考察しなくてもいいかな〜と正直思ったが、文章を書いていると整理されてきて考察という形に出来た。

今回は猫騙しを見てわかったことから、これまでの惨劇の原因・理由について書いていく。

猫騙し編でわかったことについて

  • 其の弐を見てわかったことは、誰もが凶行に及ぶ可能性があるということ
    • これまでの惨劇や4連続流された惨劇から見てもそうだろう
    • 赤坂や大石までなっているので、もう誰がなってもおかしくはない
  • ということは、XX編で誰が惨劇を起こすのかや、何が起こっているのかを考えることにはそこまで意味はない
    • 誰しも凶行に及び得るので、切っ掛けを1つ回避すれば解決というわけではなくなった
    • 無数に可能性があるので、惨劇を起こす犯人は誰なのか・動機は何なのかを考えることにも意味はない
      • 惨劇の日付も、綿流しの前後当日様々なパターンがある
  • 雛見沢にいる誰しもが凶行に及ぶことから、雛見沢の舞台そのものが梨花を殺そうとしているように見える
    • どんな意思が働いて梨花を殺そうとしているのかまではわからない
    • この展開を見る限り、こう考えるのが自然ではないか

惨劇の原因は梨花

其の弐を見て直感したことは梨花ちゃんが怪しいということ。つまり、梨花が全ての黒幕(原因)なのではないかということ。

直感的に至ったことなので根拠は怪しいが、そう思った理由を並べてみる。

  • これまでは、梨花の敵・黒幕は誰なのかを考えていた
    • 鷹野のような明確な敵がいるという前提で考えていたため
  • しかし特定の誰かに殺されるわけではなく、誰しもが梨花を殺す人物になりうることを考えると、特定の黒幕が全ての裏で手を引いているとは無理があるのではないか
  • これまでの惨劇に共通していることを改めて考えると、共通項は梨花が死ぬということ
  • これは想像だが、梨花を殺す人物は梨花と接点があった
    • 凶行に及んだ人物と動機を以下の表に並べてみた
    • レナ・魅音・詩音は明確に梨花を殺したわけではないが、どれも無関係に梨花を殺したわけではない
  • 全ての事件に共通する人物を怪しむのは定石、すると怪しいのは梨花になる
  • では、どうして梨花が原因なのか
    • ここで赤い目になる梨花を思い出す
  • これも想像だが、赤い目の梨花が話した相手はみんな雛見沢症候群を発症していたりするのではないか
    • これまで凶行に及んだ人物は、おそらく梨花と接点があった
    • なので赤い目の梨花と話す機会があり、凶行に及んだのではないか
    • 綿騙し編での圭一は凶行に及んでいないが、途中で沙都子がボールをぶつけて気をそらしたため発症しなかったのではないか
  • 加えて想像を働かせると、梨花を殺した人物は皆梨花が助けを求めた人物だったりするのではないか
    • 根拠としては、助けを求めた赤坂が凶行に及んでしまったことがある
    • また圭一がエンジェルモートを占拠した際の梨花の絶望した顔も理由の1つ
      • 一番信頼していた人物が凶行に及んだからとも取れるが、、
  • 赤い目の発動の切っ掛けは素の梨花が出てきた時だろうか
    • というより、若干諦めムードの梨花で接したとき
    • 目のシーンは2回しか出てきていないので、ここは妄想の域

よって、惨劇の原因は梨花にあると直感した。これまで出てこなかった新キャラが黒幕よりはよっぽど自然ではないだろうか。

人物 動機
レナ お父さんを守るため&自分がオヤシロさまの祟り?
魅音or詩音 村の因習を打ち払うため?
大石 連続怪死事件の黒幕が梨花なため
赤坂 寄生虫を排除し、梨花を救うため
園崎茜 雛見沢の生まれを恨み、血を根絶やしにするため
公由村長 オヤシロさまの怒りを沈めるため、梨花を生贄に
圭一 うじ虫病を治すため

梨花が原因の理由

梨花が原因だとするとその理由はなんなのか。 おそらくヒントはこれまでのカケラ描写と猫騙し編にあると思っていて、そこから想像したことを整理する。

  • 素朴な感想として、この世界は梨花に対して当たりが強いと思った
    • 雛見沢そのものが梨花の敵になっており、梨花に関わった人物が誰でも惨劇おこしかねない世界
    • 悲惨すぎる
  • ということは、もうこれは梨花にとっての罰か何かではないか
    • 梨花も「永遠にこんな目に遭い続ける、それ程のどんな罪を犯したっていうのか」と言っている
    • もしくは誰かの復讐とも取れる
  • 罰と考えると何の罰か
  • どう考えたって昭和58年から5年後の世界の出来事が絡んでいる
    • 昭和58年以前の出来事の可能性もゼロではないが、最初に目覚めたときは聖ルチーア学園に通う梨花だった
    • 以前の出来事が罰の原因だとしたら、5年後の梨花を持ってくる必要はないはず
  • では5年間の間に何があったのか
    • 考えられるとすれば雛見沢から離れようとしたこと
      • 鬼騙し編其の弐で梨花は目が覚めたとき、「二度と羽生の顔を見ることはないと思っていた」と言っている
      • 雛見沢を離れる → オヤシロさまとの決別
      • だとしてもこれが罪になるというのだろうか
    • 梨花が5年間の他の行動で罪になったとしたらわかるはずもない
      • パズルのピースが欠けている状態
  • どうすれば罪が解消されるのか
    • 梨花が行動したことで誰かが惨劇を起こしている
    • 逆に梨花が何もしなかったら、誰も惨劇を起こさないという展開だったりはしないだろうか
      • 書いてみたが、こんなひどい展開はお話的にどうなのか、、となるので薄い線だろう
  • 少なくとも、これまでの惨劇回避のアプローチは間違っている可能性がある

ここまでで、5年後の梨花の行動に原因があるのではないかと考察した。

これまでを無視して思い付きを述べると、ひぐらしのなく頃に礼賽殺し編の様に、梨花自身と向き合うという話なのではないかと思っている。何と向き合っているのかを知るためには5年間の情報が必要なので、今後の展開に注目したい。

まだわからないこと

  • この世界の過去ってこれまで知っている過去を同じなんだろうか
    • 今回少し過去の話題が出てきた
      • 去年の部活で麻雀をした話
      • 赤坂の話
    • 過去ついての情報が小出しになっているのが気になる点である
  • 沙都子が怪しいのも謎
    • また怪しい雰囲気を沙都子が出している
    • これまで怪しんでいたけどもうよくわかんなくなってきたな……

まとめ

ここまでをまとめると以下になる。

  • 惨劇に関してわかったことは次の2つ
    • 誰しも惨劇を起こし得ること
    • 梨花と接点を持ち、梨花を殺すこと
  • ここから、梨花が惨劇の原因ではないかと考察した
  • 梨花が原因になっているのは、昭和58年から5年後の間に梨花がやったことに理由があると思われる
    • 何らかの罰や復讐
    • 梨花自身と向き合う展開の流れもある

以上が猫騙し編其の弐まで見た考察である。

感想

冒頭にも書いたけどもう考察諦めようと思っていた。だってわかんないんだもん。 というより、鬼騙し・綿騙し・祟騙しで必死に色々考えていたが、「過程にそこまで意味はなく結果梨花が殺されるという事実さえわかっていればいいだけなのか」と思ってしまった瞬間、脱力してしまった。 考察そこまで頑張る意味なかったんだなと思い、若干のがっかり感と徒労感があった。

まあまだ真相はわかっていないし、これも全て自分の思い込みの可能性もあるけど。

まあ逆の驚きもあって、猫騙し編で考察の方向性ここまで変わると思わなかった。正直赤坂や茜さんが発症する展開は想像出来ていなかった。考えた人すごい。

内容に関してだと、梨花ちゃん殺されまくるの流石にしんどいね……。あと5回繰り返すのは覚悟してたけど15分で4回消費するとは思わなかったよ……。見てたときは公由の3回目くらいで心がもう麻痺してた。 それに赤坂が惨劇を起こすのはキツい。頭をガツッと殴られたような衝撃があった。これを金曜の朝に見たものだから、内容もさることながら展開に意気消沈して仕事できないんじゃないかってくらい落ち込んでいた。考察する気無くなったのはこのせいもあったかも。というか最後のキーマン赤坂が惨劇を起こすまでの過程なんて考えたくない。

あと魅音・詩音が「村の因習が〜」とか古い体質を疎んでいたのはわかっていたけど、親の茜さんも似た気持ちは持っていたのね。そういえば若い頃やんちゃして勘当され「茜」になったってエピソードもありましたね。

この世界が梨花ちゃんの罰になっている説まあまああるな〜と思っていて、タイトルの「業」だってそうだし、梨花ちゃん元々性格がワルなので雛見沢から解き放たれた聖ルチーア学園ではっちゃけてた可能性は十分ある。

まあしかしパズルを解くのに不可欠な要素が提示されていないまま解こうとしたり、もしくは解くべき問題を明らかにされていないパズルを解かされている気分になって相変わらず無理な推理を要求してくるなと思う。 できれば納得の行く終わり方をしてほしいなと思いながら猫騙し編其の参を待つことにする。

※2021/1/23 追記 其の参の考察書きました。

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ひぐらしのなく頃に業 猫騙し編 其の壱 考察・感想 〜古手神社の境内の事件と今後の鍵について〜

今回は第14話、猫騙し編其の壱の感想+祟騙し編の考察整理を書いていく。

猫騙し編では冒頭、大石が綿流しの夜に発狂してしまうパターンもあるというのと、梨花ちゃんの今後の意気込みがわかった形。 冒頭でびっくりしたけど、それと同時に自分の祟騙しの考察は大石が比較的まともという前提で考えていたので考え直す必要あるのか〜と頭を抱えていた。

冒頭のシーンの整理・そこからわかったこと・今後の鍵・感想の順で書いていく。

冒頭のシーン

冒頭からOPまでは綿流しの夜のシーン。見たところ祟騙し編でレナが語っていた大石が古手神社の境内にやってきた時の内容だが、誰も祟騙し編の綿流しの夜に起こった話とは言っていない。 まあそこは疑う必要ないだろうし、レナの語っていたことを描写するとあんな感じになるのだろうけれども一応注意していてもよいだろう。

とは言えそんなに疑う必要はないと思っていて、細部は違ってもほぼ祟騙し編のような流れを辿った後の結末とみて良さそう。 そう考える理由としては

  • 沙都子と圭一が演舞の途中で消えている
  • 河原で詩音が「あれだけの戦いがあった」と言っている
    • 沙都子救出や沙都子自身が鉄平に立ち向かったことについてだろう
  • レナが圭一に説明した流れと一致している

ということで、祟騙し編の流れで古手神社の境内で起こった事件という前提で整理する。

古手神社の境内の事件

流れとしては以下の通り。

  • 大石が血塗れのバットを引き摺りながら古手神社の境内にやってくる
  • 大石が梨花の首を掴み、村人に向けて拳銃を乱射。止めようとした詩音・魅音が大石に撃たれる
  • レナは逃げる人に流される
  • 梨花、大石にバットで殴り殺される
  • 沙都子が境内に上がってくる

レナの証言と照し合せると状況は一致している。確かにこれは意味がわからない……。 一点不明な点としては沙都子の死。梨花が大石に殴られ死んでしまったので記憶がそこまでになっている。

大石の状態・主張の整理

この時の大石について整理してみる。まず古手神社に現れた大石は

  • 血塗れのバットを持っていた
  • 血管に傷がつくほど首を掻き毟っていた
  • 妄想・狂気に囚われ錯乱していた

と、雛見沢症候群のL5のような状態で現れた。

また大石の発言から、以下のように考えているとわかる。

  • 大石はオヤシロさまの祟りの謎が解けたと思っている
  • その黒幕は古手梨花+村全体だと考えている

少なくともまともな思考はしていないが、主張を整理することでどのような過程を大石が辿ったのかの考察材料になる。

疑問の整理

これまでに整理したことから出てきた疑問をまとめていく。

大石はいつから狂気に囚われたのか

大石が狂気に囚われていたのは間違いない。ではいつからそうなってしまったのか。

考えられるパターンとしては3つ。

  • 祟騙し編最初から
  • 祟騙し編の途中のどこか
  • 其の伍の相談所職員を北条家に送った以降のどこか

最初から狂っていた場合は見抜きようがない。

途中から狂っていた可能性はあるが、祟騙し編の圭一視点からだと変化はわからなかった。また大石は梨花が黒幕だと言っているが、祟騙し編を通して疑いの目を向けていたのは沙都子に関してのように見えた。 可能性はゼロではないが、圭一の見えている視点で徐々に狂気に疑心暗鬼を進行させていったとは考えにくいのではないか。

と考えると、やはり北条家に向かった以降決定的な何かがあったと考えるがの自然である。 何が起こったのかは知りようもないが、次の2つは言えるだろう。

  • 梨花を黒幕と断定する何かがあった
  • 急激に狂気を進行させる何かがあった

大石は「やっと謎が解けた」「連続怪死事件は梨花の差金」と言っているので、梨花を疑う切っ掛けと怪しく見える情報をいくつか得てしまったのだろう。

また北条家へ向かった後狂気に囚われたのであれば、疑い出してから拳銃を乱射するまでが短すぎる。 このことから、偶然を積み重ねて狂気に囚われたと考えるよりも、重大な出来事があって一気にそうなってしまったと考えた方が納得できる。

黒幕を梨花だと断定した理由は何か

上記の通り、祟騙し編の描写では梨花を疑ってはいないように見える。 そう考えると、一番納得の行く説明は誰かに梨花が黒幕だと吹き込まれたこと。

大石の持っていたバットについて

大石は境内へ現れたときに血塗れのバットを持っていた。このバットの特徴は以下の2つ。

  • 血が既についている
  • 凸凹にへこんでいる

気になること点はいくつかあるが、一番大きいものとしてはこのバットは圭一が鉄平を殴るのに使ったバットなのか別で入手したものなのかがある。

ここを気にする理由としては、もし圭一が使ったバットなのだとしたら鉄平を殴り倒した後大石は沙都子の家へ入ったことになる。そうでなければ全然違う場所でバットを手にする機会があったということになる。

どちらも考えられるが、ありそうな流れを考えてみた。

  • 大石は沙都子の家へ入り、倒れている圭一と鉄平を見つけた
  • 血塗れのバットを広い周囲をバットで殴りバットにへこみが付いた
  • そのまま大石は古手神社に向かい事件を起こした

もちろん発狂タイミングは不明だし、バットも別で手にした可能性もある。

他の検討ポイントとしては以下。

  • バットに付いていた血は誰の血なのか
  • バットのへこみはいつ付いたのか

これらを考えていくと、いくつもパターンが浮んできてしまうし、絞り込む手掛かりもない。

沙都子は何故死んだのか

梨花の記憶では沙都子が死ぬ様子はわからないままである。シーンの様子とレナの証言から大石にやられたと予想はできる。

梨花に向かっていった沙都子を大石が撃ったと考えるのが自然である。

気になるポイントとしては、沙都子は境内に来るまで何をしていたのだろうか。

ここで大石の行動を考えてみると以下の関係にならないだろうか。

大石が沙都子の家に入りバットを入手、そこから境内に向かったとする。沙都子は圭一から離れた後に境内へ向かっている。 しかし境内に付いた順番は大石→沙都子の順である。 沙都子が境内へ向かう前に血を流していたとすれば到着の差は納得できるが、家から境内に行くまでに沙都子が何をしていたのかは気にしておく必要がある。

以上が境内の事件の整理と更なる疑問となる。

今後のキーポイント

ここからは梨花の行動を見つつ今後の鍵になりそうな事柄を上げていく。

梨花について

  • 梨花は富竹・鷹野を気にしている
    • やっぱり鷹野が真犯人だと思っているのだろうか

雛見沢の舞台について

  • 今の雛見沢は5年前とは違う
    • 5年前とはいつのことは
    • おそらく昭和58年から5年後のこと
  • いずれにしてもこれまで知っている雛見沢の舞台とは違うという前提でいた方がよい
    • 前提が違うので雛見沢症候群や黒幕鷹野なども除外して考えた方がよいだろう
  • 鬼狩柳桜取ったの誰なのか
    • その人物が黒幕なのだろうか
    • それとも元からなかったのか
    • カケラはあった

雛見沢症候群はあるのか

  • 雛見沢症候群とは別だけど、雛見沢症候群L5相当の現象があると考えた方が良いのだろうか
  • 別とする理由は
    • これまでの雛見沢と状況が違うため
    • 大石の急変の様子から
  • ただし圭一・梨花視点だから急変に見えるだけで、実際は徐々に疑心暗鬼に囚われていたの可能性もある

ED映像からのメタ読み

  • エンディングの日捲りカレンダーにある6月22日は意味があるんじゃないか
  • サビに入る前のカレンダーをめくるシーンでは6月17日からいきなり6月22日になる
    • 17日から22日までは5日
    • 梨花が繰り返しを諦めるまであと5回
  • 意味があるように見える
    • 考えすぎな気もする……

雑多な感想

  • あっさり祟騙しでの綿流しの夜に起こったシーンが出てくるとは思わなかった。
    • こんなの誰が予想できるかよ……
    • そりゃ祭なのに回りに人いないの変だなと思ったけど……
  • 拳銃で撃たれるというと皆殺し編のラストを思い出すけど、どっちが怖かったかというと皆殺し編のような気がする
    • 祟騙し編は呆気無さが出ている感じで、皆殺し編は黒幕の恐ろしさが出ている気がする
    • あと業の絵柄が丸い感じのおかげ(?)で恐怖心がそこまでではないのもある
  • 梨花ちゃん雛見沢離れたいと思ってたんだな
    • そりゃ100年も同じ場所にいたらそうか
    • あと梨花ちゃん結構ワルだからな〜
  • 元気の無い梨花ちゃん演技よかったね
    • 普段の梨花ちゃんの口調でありつつ、それを続けられない感じがよかった
  • ちょっと待ってくれという圭一流石だね〜
    • これが運命を打ち破る男ですよ
  • 繰り返しやめるグッズが手に入った
    • クライマックスに出たりするのかな〜

まとめ

古手神社の事件の整理、今後のキーポイント、其の壱の感想について書いた。

正直最初見たときはもう考察するの止めてもいいかなと思った。 これまでの3編は皆が知っている雛見沢とは違うと教えるためにすぎなくて、犯人なんかはどうでもいいのではと一瞬思ってしまったので。

でもそんなことはなくて、何が起こっていたかがわかればこれまでと違う雛見沢の仕組みが解き証せるはず。 これから少しづつ謎を解くヒントが出てくるはずだから、完全にわかってしまうまでもう少しがんばろう。

また完全に見たことのない展開はやっぱり新鮮で、賽殺し編を初めて見たときの感覚に近い。 これまで微妙に展開が近かったから不思議な感覚だったけど、これから本当に誰も見たことの無い展開が始まるのは普通にドキドキする。 猫騙し編もいつまで続くのかわからなくて、其の弐で終わるかもしれないし、最後まで猫騙し編でいくの可能性だってある。

まあ、あと5回は梨花ちゃん繰り返すと思うので、それまでに真相に辿り着けるようがんばろう。

最後に竜騎士07先生のツイートを貼って締めとします。

※2021/1/16 其の弐の考察について追記しました

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ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編 其の伍 考察・感想 〜Part.2 沙都子の家と古手神社で起こった出来事について〜

前回の引き続き、祟騙し編其の伍の考察を書いていく。

Part.1では大石と沙都子の目的について考察した。今回は謎の多いラストになった綿流しの夜に起こったことについて考察する。 というか謎だらけでまともに出来たことは確か/不確かを分けることと、そこから起こった出来事を妄想するくらい。

今回も話半分で読んでほしい。

Part.1はこちら。 benevolent0505.hatenadiary.com

綿流しの夜に起こったこと

綿流しの夜に起こった事件は2つある。

  1. 沙都子の家で圭一が倒れていた事件
  2. 古手神社の境内で魅音・詩音・梨花・沙都子が死んだ事件

時系列的には沙都子の家の事件が先に起こっていると思われるので、まずは沙都子の家の事件から考察する。

沙都子の家での事件

アニメ内のシーンを整理すると

  • 圭一が沙都子の家に行き、沙都子が圭一を暗い部屋に待たせた
  • 電気を付けた瞬間圭一がバットで殴られた
  • バットで殴られ圭一の返り血が電灯に付いて以降、シーン全体が赤くぼやけた
  • 鉄平が立っており、圭一に襲いかかろうとした
  • 沙都子が走って部屋に戻ってきた後圭一が鉄平に反撃、鉄平が動かなくなった後圭一も倒れた
  • 2人が倒れた後、沙都子はその場から逃げるように離れた

一見「いるはずの無い鉄平がバットで圭一に襲いかかり、それを圭一が反撃した」というシーンに見える。しかし場面をよく見ると、圭一はバットで殴られはしたが誰に殴られたのかは描写されていない。

また圭一の返り血が電灯に付いて以降、シーン全体が赤くぼやけている。これが雛見沢症候群にかかっており、それによる幻覚描写であることの表れではないかと予想される*1

以上のことから

  • 圭一を襲った人物は鉄平以外の人間
  • ぼやけた以降は幻覚描写が混ざっている

の予想が立てられる。

しかし疑問の余地は残り、すんなりと受け入れられる予想でもない。

そこでシーンそのものではなく、圭一が沙都子の家で倒れたのが沙都子の意図通りなのかそうでないのかをスタート地点にして考察する。

圭一が倒れるのが意図通りだった場合

この場合沙都子の狙いは圭一に悟史のとても大切にしていたものを渡すことではなく、圭一を殴って気絶(もしくは殺害)することが目的だったことになる。

しかし、この目的はいまいち筋が通らないと自分は考える。

  • 圭一を襲うのが目的だったのなら、普段の日常にチャンスはいくらでもあったはず
    • 仮に沙都子の家で気絶させる必要があったとしても機会はあったはず
  • 沙都救出までの展開を経た理由も不明
  • 意図通りならこのシーンで沙都子が「おじさま」と言ったり、逃げるように狼狽えた声を出す必要もない
    • ただしこの反論は圭一が最初に殴られた時点で気絶しており、ぼやけているシーンは全て圭一の幻覚だった場合成り立たない
  • メタ読みだが、圭一に「にーにー」と呼ばせた理由も不明
    • 圭一を家に呼ぶため「にーにー」と呼んだり大切なものを渡すと嘘を言ったとしたら通るが、手段が回りくどい

またネット上の他の考察では圭一がバットで殴られたのは沙都子のトラップであるというものがある。殴った犯人が見えず直後に場面がぼやけたことを考えれば確かに納得できる推理だが、やはり沙都子自身の意図が読めないため、考慮から外している。

以上から、圭一が沙都子の家で倒れたことは沙都子の計画にない出来事であったと推測する。

圭一が倒れるのが沙都子の予想外だった場合

この場合バットで殴った犯人は沙都子以外の誰かということになる。ここでも圭一を襲った側の目的から考えてみると以下が想像できる*2

  • 圭一(沙都子)に恨みがあった
  • 圭一を行動不能にし、沙都子の目的の妨害を狙った

恨みがあったのは素直な見方で、鉄平が犯人とすると筋が通る。

  • 鉄平は沙都子に騙されていたので、沙都子への恨みは十分にある
  • 沙都子と圭一が一緒に家へ入るところを見られたとすると、2人が共謀して自身を嵌めたと思っても不思議ではない
  • 鉄平から沙都子への虐待はなかったので、連行された後一晩で釈放されたとしたら、あの場にいることにも説明が付く
    • この場合大石が釈放し、鉄平を泳がせることで沙都子の出方をうかがったのではないかとの見方もできる

説明は付くものの、筋が通りすぎていることや赤くぼやける描写に触れられていないことに疑問が残る。また復讐目的とはいえ、殺す勢いで殴るのいささか異常ではある。

一方、沙都子の妨害を狙った線について考える。

ここで沙都子の目的を妨害する人物X(または勢力)がいることを仮定する。

こう考えると、先に書いた鉄平の行動に違った筋書が見えてくる。

  • 鉄平が釈放された後人物Xが鉄平をけしかけ、圭一を襲うよう仕向けた
  • その際鉄平に雛見沢症候群を誘発する薬*3を用い、攻撃行動を強くさせた
    • 場面がぼやけたのはこのため
  • 鉄平の釈放も人物Xの手引きがあったと考えることもできる

人物Xの正体については鷹野(東京)・大石が考えられそうだが、沙都子の目的について知れる立場だったのか・薬の調達が出来たのかの疑問がある。人物Xについてはまだ本編に登場していない何者かとおいた方がまだ自然である。

沙都子を妨害する人物Xの存在は都合が良い仮定だが、自分はこれが有力ではないかと考える。

ここまでをまとめると

  • 圭一が倒れることは沙都子の計画にはなかったと思われる
  • 誤算だったのは第三者の介入
    • 実行者として鉄平だが、大石または他の人物Xによる沙都子の妨害があった
  • シーンがぼやけることを考慮すると、雛見沢症候群を誘発させられる人物Xの仮定も視野に入る

以上が、沙都子の家での事件の真相と考える。

ただし疑問は残っており、病院で目覚めた圭一は沙都子の家に行った以降の記憶がないように見える。 これは圭一が雛見沢症候群の影響で記憶に混乱が生じたためとの見方も出来るが、ならこれも誰が雛見沢症候群を進行させたのかの疑問が出てくる。

これ以上は考察材料と想像力が足りないため、古手神社での事件に移る。

古手神社での事件

次に古手神社での事件について考察する。

まずレナの発言を整理する。

  • 綿流しの後古手神社の境内で大石がやってきて拳銃を (ここで途切れている)
  • 魅音・詩音・梨花・沙都子が死んだ
  • レナ曰く「私は何を見たの」「あんなの意味がわからない」

起こったこととして考えられることは3つある。

  • 大石が皆を拳銃で撃ち殺した
  • 大石以外の人物が皆を殺した
  • 何らかの出来事が起こって皆が死んだ

大石が射殺したは、状況を素直に受け取ればそうなる。

  • 「拳銃を」の後に続くのは「拳銃を向けて撃った」
  • 言葉が途切れたのは言いたくない出来事なので、途中で話すのを止めたため
  • レナの「何を見たのか、あんなの意味がわからない」も友達が目の前で殺されるのを見たら出てくる台詞としては自然

しかしレナは大石が撃ったとは言っていない。またみんな死んじゃったと言ったが、殺されたとは言っていない

死んだ云々は言葉を選んだ気もするので難癖に近いが大石以外の人物が殺した可能性、または別の何かによって皆が死んでしまった可能性がある。

レナの台詞からわかる状況はここまでである。しかしこの情報だけだと境内で何が起こったのかがまるでわからない。そこでキーパーソンとなりそうな沙都子・大石のそれぞれの視点から境内で起こったことを想像してみる。

沙都子の視点

始めに沙都子について整理してみる。

まず沙都子は圭一と一緒にいるまで家におり、最終的に古手神社の境内で死亡した。 ということは、沙都子には倒れた圭一を置いてまで古手神社に向かう理由があったということになる。

普通に考えれば皆に助けを求めに行ったと考えるのが自然であるが、圭一の様子を確かめることをしなかったのが気にかかる。 また沙都子の計画は圭一が倒されたとこで失敗してると考えられる。

このことから、古手神社に向かったのは助けを求める以外に目的があったのではないかと推測できる。

では何が目的だったのか。

ここからは根拠が無いが、妄想の1つを上げるとしたらこういう筋書も考えられる。

  • 前提として沙都子は梨花がカケラを渡り歩くことを知っている
    • 理由は不明
  • そのため、このカケラ知識を得る前に梨花を殺してしまおうと考えた
    • 沙都子と圭一が一緒にいたことが知られると、自分が怪しまれてしまうため
  • こう考える理由としては、鬼騙し編・綿騙し編でも梨花と沙都子は必ず死んでいるため
    • これは沙都子が梨花を殺し、自殺することで次のカケラに機会を託したのではないか
  • まとめると、沙都子が古手神社に向かった理由は梨花を殺し、次のカケラで自身が怪しまれないようにするため

これ他のカケラでも梨花と沙都子が死んでいること。最終的に古手神社の境内で梨花と沙都子が死んでいることから導きだした思い付きである。 仮定することが多かったり、沙都子が梨花を殺せる設定になっていたりと色々と無理があるが、妄想するだけなら考えられる。

他にも、部活メンバーに共犯がおり合流を狙った可能性や、今回空気だった鷹野・富竹・入江・etc...との合流を図った可能性もある。

これ以上沙都子の視点で考えても根拠が無く妄想を広げるだけなので、大石の視点に移る。

大石の視点

大石の視点から沙都子の家から古手神社までを考察してみる。

ここでは以下の2つを仮定する。根拠は前回のエントリの通り。

  • 大石は沙都子が怪しいと疑っていた
  • 綿流しの夜も沙都子の動きを追っていた

こう考えると、大石が境内に向かうまでの道程は以下のようではないかと想像できる。

  • 沙都子と圭一の後を追い、家の前で見張っていた
  • 沙都子が一人で家から出てきたことに違和感を感じ、家の中に入った
  • 部屋の中で倒れている圭一を発見
  • 沙都子を追い掛け古手神社に行き、レナたちといる沙都子を発見

これは納得の行く流れである。 沙都子は境内で死んでしまったため誰かが圭一のことを知っていないとあのまま放置されることになる。沙都子を張っていた大石が見つけ、警察に連絡したと考えれば自然である。

この時の大石の心情を考えると、これまでの沙都子への疑惑、血溜まりに倒れている圭一、そして綿流しの夜であること。 これらから、大石が沙都子は今年のオヤシロさまの祟りの実行犯またはその関係者であると思ったのは自然である。

この状態の大石が沙都子たちの姿を見た場合どうなるのか。

これらから、境内での出来事を想像してみる。

境内での出来事の想像

始めに出した3つのパターンでそれぞれ展開を想像してみる。

1.大石が皆を拳銃で撃ち殺した場合。

大石は祟りの関係者である沙都子を追い境内についたが、そこには沙都子以外に梨花魅音・詩音・レナもいた。 もともとオヤシロさまの祟りには園崎家が関わっていると疑っていた大石は、魅音・詩音も犯人だと自分の中で繋げる。

大石は何らかの理由で拳銃を取り出し、レナ以外に発泡。梨花まで撃たれた理由は御三家なので関係者だと思ったか、もしくは沙都子がわざと当てさせたかも考えられる。

2.大石以外の人物が皆を殺した場合。

妥当な人物が見つからないかつ、無数のストーリーが考えられてしまうので割愛する。

3.何らかの出来事が起こって皆が死んだ場合。

レナの反応はどんな死に方をしたのかも理解できないような口振りのようにを感じる。突拍子もない発想ではあるが、レナ以外の全員が雛見沢症候群を発症し殺し合ったり、超常の何かによって命が奪われることでもあったのではないか。しかしこれでは推理でもなんでもなくなってしまうので、この考えは置いておく。

いずれにもある疑問として以下の3つがある。

  • 何故大石は拳銃を取り出したのか
  • レナは何故生き残ったのか
  • 大石はどうなったのか

大石が拳銃を取り出した理由は不明である。

  • レナは「大石さんがやってきて、拳銃を」までしか言っていないが、状況的に拳銃を出したの大石だろう
    • 園崎家にも拳銃はあるが、魅音・詩音が常持っているとは思えない。
  • また1.の場合だったとしても、あくまでも子ども相手なのに拳銃を取らなければいけなくなるとは考えづらい
  • あるとすれば、大石も雛見沢症候群が発症し、拳銃を出さなければいけない相手だと幻覚を見た可能性はある
  • と考えると、無差別に発泡していてもおかしくなく、次のレナが生き残った疑問にも繋がる

レナは何故生き残ったのか。

  • 撃たれた場合順番が気になる
    • もっともレナは勘が働く方なので、撃たれないよう他のメンバーと離れていた可能性もある
  • 他の何かが原因だったとしても、レナだけ無事な理由がわからない

最後に、大石はどうなったのか。

  • 圭一は熊谷から事情を聞かれたことから、以前と同じように警察業はできていないと考えられる
  • 可能性としては
    • 境内で魅音たちと共に、もしくはその夜の内に死亡
    • 逮捕
    • 入院中など
  • この中では綿流しの夜に死亡してしまったと考えるのが濃厚だが、推理のための根拠が何もない

以上が古手神社の境内で起こったことの想像である。沙都子・大石の視点から材料を作ってみたが、境内の事件を説明し切れる材料が揃わないため、これ以上の考察は打ち切ることにする。

まだ残る大量の疑問と沙都子のブラウス

祟騙し編には他にも謎がある。

  • 鉄平の頓服薬(症状が起こった際に飲む薬)の意味は何か
  • 悟史の失踪理由
  • 他のカケラでの沙都子の目的
  • 鷹野・富竹・入江が空気なこと

また、個人的に一番の疑問は綿流し日に沙都子が着ていた服装である。 これまでにあんなブラウス見たことないし、沙都子があんな服を持っているなんて情報はない。

あのシーン以降の沙都子は別人だと言われても納得するレベルで沙都子の服装は謎である。

鬼騙し編・綿騙し編・祟騙し編の3つに共通すること

ひぐらしのなく頃にでは、カケラに共通する事柄としてルールXYZがあった。これまでのひぐらしのなく頃に業ではこのルールは適応されていないように見えるもの、別の共通項があると考えられる。

現時点で見えてきている共通項について書いておく。

圭一が死なない

業では負傷はするものの、圭一が死なずに昭和58年の6月を生き延びている。状況から死んでいてもおかしくないが、偶然か必然か生き延びるような作用が働いていることは検討してもよいのではと考える。

梨花と沙都子が必ず死亡する

これは言わずもがなである。問題は誰がこの作用を働かせているか。祟騙し編では沙都子が怪しかったが、その視点で他のカケラを検討してみてもよいかもしれない。

誰かが異常行動をする

これはあまり自信がない。そもそも異常行動をしているように見えて、そうではない可能性がある。候補となる人物を上げておくが、これの根拠は乏しいので、これは共通項ではないかもしれない。

  • 鬼騙し編: レナ
  • 綿騙し編: 魅音(or詩音)
  • 祟騙し編: 鉄平(or大石) (?)

其の伍の感想

以下其の伍を観た感想を雑多に書いていく。

  • 相談所の描写が多い
    • だからなんだという気がする
    • 町会の抗議だから死守同盟の名前は使わないで、みたいな連絡も描写が細かい
  • 大石につっかかる詩音の表情良かった
    • 背中から見たら落ち着いて悪態をつく詩音だが顔は鬼の表情をしている
    • こういうのが他の場面でも多かったのかもしれないな〜
  • 相談所のやり取り、皆殺し編と同じなのに大石との関係が違うだけでこんなに違ってくるものなのか
    • これ面白くないですか
  • レナも何か知ってそうな雰囲気がある
    • 祟騙し編の他のシーンでもそういう
    • 最後の「最高のゴールに辿りついた〜」とかも知ってるから出てきた台詞な気もするな〜〜
  • 祟殺し編でも梨花が古手神社で死んでいた事件と雛見沢大災害が発生した出来事の2つがあったから、祟騙し編と対応が取れてると言えなくもない
    • 鉄平の件や相談所云々はあるけど

まとめ

これまでで最長の考察エントリになってしまった割に本質的なことが何もわかっていない、、。想像力の足りなさが辛い、、。

これまでのひぐらし業、沙都子怪しすぎて逆に疑いたくなくなるくらい怪しいんですよね。そこでミスリードしている可能性もあって何度も考え直したりして余計時間がかかてしまう。

考察していると、根拠に基いて考察しようとはしているのだけど、信じたいと思う方向に都合よく解釈してしまったり、無理矢理根拠を仕立て上げてしまったりしてしまうこともよくある。 たかがアニメの考察だけど結構真面目に考えているので折角ならしっかり考えたい。

しかしラストの展開はほんとに意味がわからない。レナじゃなくてもパニックになるし、現に自分はパニックになってる。毎日こっちだって意味がわかんねーよ!って言ってる。

これを納得させられるような真相は用意されているのだろうか、次回の猫騙し編以降に期待したい。

おまけ (思いついたトンデモ展開)

1ミリくらいはあると思っている展開です。

  • 圭一が鉄平殺しの夢を見たのは意図的に見せた
    • もしくは見たおかげで最悪の道へと辿らせないようにした
  • 悟史の代わりにしようとした?
    • 悟史が鍵になる?
    • 悟史復活のため圭一を利用
  • 沙都子が超常の力を使って鉄平や大石を操ったと言われた方が筋が通る気がするんだよな
  • 自由に雛見沢症候群を発症させられるトリガーがあるのだろうか

※2021/1/11追記

猫騙し編の考察・感想など書きました。 benevolent0505.hatenadiary.com

*1:鬼騙し編でもレナが圭一に襲いかかったシーンでも同様にシーン全体がぼやけていた

*2:仕掛けていたトラップを圭一が偶然作動させてしまった可能性もあるが、そんなお粗末な展開あるのか?という疑問が残る

*3:H173など

ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編 其の伍 考察・感想 〜Part.1 大石・沙都子の目的について〜

祟騙し編其の伍の考察。今回も予想を大幅に裏切る結果で見事に騙されてしまった。というか予想が擦りもしねえ。

このエントリを書くのにかなり時間をかけたが、結局確信部分で何が起こっていたかがまるでわからない。 沙都子ループ説だとか、全ての黒幕説にはほとんど触れていないので、そこには期待にないでほしい。

大石は沙都子の目的は見えてきたが、根拠が無く妄想の域を出ないものも多いので注意してほしい*1

また書いていく間に文字数が膨大になってきたので、前半を沙都子と大石の目的について。後半を綿流しの夜で何が起こったのかと鬼騙し・綿騙し・祟騙しを通して見えてきたこと、其の伍を見た感想について書く。

大石について

今回のラストは古手神社の境内に現れた大石、拳銃、魅音・詩音・梨花・沙都子の死という衝撃の展開となった。神社で何があったか詳細はわからないが、皆の死に居合せたこと・病室で大石の話題を避ける熊谷などキーパーソンであることは間違いない。

また祟騙し編での大石の行動には謎も多く、圭一達以外の視点を持っていると考えられる。

そこでまず、大石の主観に立って児童相談所での発言・行動について考察する。

沙都子は鉄平から虐待を受けていない

大石のいくつかの発言から、沙都子は虐待を受けていないと推測できる。

  • 具体的には大石の「茶番に付き合うのも今だけ」「圭一が正しいことをしていると信じて疑いもしない」の発言から
    • 茶番とはおそらく、沙都子を救出するための集会のこと
  • 大石が事実に基いた発言をしているのならば、沙都子を救出する必要がない→虐待はないということになる
  • 正しいことを信じて疑いもしないの発言もこのため
    • そもそも虐待を受けていないからこの発言が出てきたと思われる

ここで大石の行動に2点疑問が湧いてくる。

1.大石の独断で集会を妨害している理由

  • 「課長相手に嘘を言う」という熊谷の発言から
    • おそらく課長からの無線で集会を止める理由について聞かれ、(児童相談所の)トップとの話がついていると返事をしたのではないか
  • しかし虐待を受けていないことが事実であれば、何故独断で集会を妨害したのか
    • 独断で止める必要はなく、正規の手段を取れるはずである
  • このことから、沙都子が鉄平から虐待を受けていないことの証拠がないと推測できる

2.大石が圭一相手に手加減をしている理由

  • 「今だけは圭一に華を持たせようと思っている」の大石の発言から
    • 一見、大石が園崎お魎を動かした圭一をかっており、そのため強引な手段を取らずに手加減していたように見える
  • それならば、始めから圭一達に事情を説明すればよかったのではないかと疑問が残る
    • 圭一達が聞く耳を持つかどうかは怪しいが、、
  • ここで1の虐待を受けていないことの証拠が無いことを踏まえると、警察が合法的に北条家の様子を把握する名目を得るためではないかと推測ができる
    • 最終的に圭一は皆を動かし、相談所に沙都子の様子(北条家の現状)を確認させることに成功した
    • その際大石は、相談所職員と北条家に同行するという名目を得た
  • この名目を得るためにこれまで行動していたのではないか

これらの大石の行動から、大石は北条家に探りを入れようとしていると推測できる。つまり、大石の目的は北条家にあると判断できる。

大石の目的は北条家

大石の目的が北条家にあるのは間違いない。では何故北条家なのか、具体的に誰が狙いなのかについて考察する。

  • 大石の行動原理を考えると、大石が固執するのはオヤシロさまの祟りである
    • 其の弐での入江も大石がオヤシロさまの使いであると説明している
    • 今回もオヤシロさまの祟り関連で北条家を調べていると見てよいだろう
  • 大石は今年の祟りの犠牲者が北条鉄平であると睨んでいたのではないか
    • 其の四では、鉄平がオヤシロさまの祟りに合うと話す村人の描写もあり、村でも噂されている
      • 村の仇敵である祟りに遭うターゲットとしては濃厚である
    • 去年は沙都子の叔母(鉄平の妻)が異常者に殴り殺されて、悟史が失踪している
      • このことからも、大石が今年の祟りの対象として北条家を見張るのは自然である
  • よって大石はオヤシロさまの祟りの真相を突き止めるために動いており、次の祟りのターゲットと疑われる北条鉄平を狙っていると考えられる
  • しかし、大石は沙都子が虐待を受けていない確信を持っている
    • これに気づいた切っ掛けはわからないが、鉄平が沙都子を虐待しないことに疑問を持つのは自然
    • そこから沙都子に疑いを向けたのではないか

相談所と大石(警察)が北条家に向かった際、何が起こったのか。

それを考察する前に、一旦沙都子に対象を移して考える。

沙都子の行動について

祟騙し編全般で沙都子は不可解な言動をしている。しかし作中の描写だけでは確かな情報が少ないため、考察ではなく妄想になってしまう。

根拠は少ないが、まず 沙都子は鉄平から虐待を受けていないこと をベースに考えてみる。

何故沙都子は鉄平から虐待を受けていないのか

まずここが疑問としてある。鉄平が改心した可能性もゼロではないが、ここでは考えなくても良いだろう。

改めて祟騙し編全体を振り返ると、鉄平が雛見沢に戻ってくる理由がないことに気づく。

  • 祟殺し編皆殺し編では間宮リナがいなくなり興宮にいられなくなったことが理由としてあった
  • 今回はその描写がなく、鉄平が雛見沢に戻ってきた理由が説明されていない

そこで、鉄平が自分から戻ってきたのではなく、沙都子が呼び戻したとしたらどうか。

  • 戻ってきたのは描写があったのは、其の壱での古手神社の打ち上げの後沙都子が夕飯の買い物に行った後である
  • ここで沙都子は夕飯の買い物をしていたのではなく、鉄平の元に行ったのではないか

この推理が真実なら、大石は始めから沙都子を怪しんでいたのではないか。

  • 祟りのターゲットとして張っていた鉄平の元に沙都子が接触した
    • 普通であれば、自らを虐待していた鉄平の元に行くなど考えられない
  • これは大石が沙都子に疑いを向けるに値する理由である

ここで、沙都子が鉄平を雛見沢に連れ戻した理由と方法に疑問が生じる。

理由については後述するが、雛見沢に連れ戻した方法については些細な問題だと思われるので深く考えないこととする。

  • わかるのは鉄平が沙都子の言い分に納得し、また手出ししないようにできるだけのものを提示したこと
  • 沙都子が虐待を受けていないという結果から逆算すると、それだけの何かを持ち掛けたのではないか

以上をまとめると、祟騙し編でのそれぞれの行動・思惑は以下のようになる。

  • 沙都子は自分で鉄平を雛見沢に連れ戻した
  • 鉄平は沙都子の持ち掛けに同意していた (そのため、そもそも鉄平は沙都子を虐待する立場になかった)
  • 大石は鉄平に接触した沙都子を怪しんでいた

では何故沙都子は鉄平を連れ戻したのか。次はそこについて考える。

沙都子の目的

沙都子が鉄平を連れ戻したとして、その目的は何なのか。

呼び戻した理由は、虐待を受けていると印象付けるためだろう。

  • 其の弐・其の参の学校での行動から、沙都子が虐待を受けていると想像するのは必然である

では何故印象付けたかったのか。ここで綿流しの夜に沙都子の圭一への態度が明らかに違ったことについて考える。

  • 助け出してくれたことへの感謝から好意に変わったようにも見えるが、「にーにー」と呼ぶのは明らかに異常
  • もしかすると沙都子は始めからこうすることを狙っていたのではないか

つまり、沙都子が圭一を「にーにー」と呼んでも圭一に納得させられる状況をつくりだすことが、沙都子の目的だったのではないか。

  • 日常の中で「にーにー」と呼ぶのは明らかに無理がある
  • ならば沙都子が「にーにー」と読んでも不思議でない状況を作りだせればよいと考えたのではないか

となると圭一に自身(沙都子)に対する思いを強くし、納得させることも必要になってくる。

  • 圭一が沙都子への思いを強くする描写は、其の壱で圭一と2人で夕食をとるイベントが既にある
    • ここでは両親がすぐに帰ってきてしまったため、自身への関心をもっと向ける必要があると考え、虐待を受けている印象付けを行ったのではないか
  • また綿流しの夜で「にーにー」と呼ぶことを迫った沙都子は、やや強引目に見えた
    • ここも沙都子の目的に圭一が沙都子を「にーにー」と呼んでもいいと了承させる必要があると考える根拠である

以上をまとめると

  • 沙都子の目的は圭一を「にーにー」と呼んでも圭一に納得・了承させられる状況をつくりだすこと
  • このため沙都子は圭一と一緒に過したり、虐待を装って救出してもらおうとして圭一の沙都子に対する思いを強くさせる行動に出た

この目的と綿流しの夜の沙都子と圭一の会話を考えると、沙都子が行おうとしていることが見えてくる。

沙都子が圭一を「にーにー」と呼ぶ理由

綿流しの夜に沙都子が圭一に対して行ったことは以下。

  • 圭一を「にーにー」と呼び、了承させる
  • 圭一に悟史がとても大切にしていたものを渡そうとする
  • 沙都子の家(北条家)に圭一を連れていき、部屋で待たせる

鍵となるのは、やはり悟史がとても大切にしていたものを渡すことだろう。よって以下にある事柄が、沙都子が昭和58年6月の雛見沢で果たそうとしていたことと推測できる。

  1. 沙都子が圭一を「にーにー」と呼ぶこと
  2. 圭一がそれを了承すること
  3. 圭一に「にーにー」がとても大切にしていたものを渡すこと

またこの「大切なもの」については以下の情報が出ている。

  • 「にーにー」しか持てないもの
    • なので圭一を「にーにー」にしたことで、圭一が持てるようになった
  • これは圭一以外に見られると困るもの
    • 知られるとはずかしいの発言から

さてここまで考えたが、これを行ったことで圭一や沙都子に何が起こるのかがまるで見えてこない。

より妄想を膨らませるならば

  • これにより悟史が圭一に成り代わり本当に「にーにー」になる
  • 沙都子ループ説に触れるのなら他のカケラの世界でもこれを達成しようと動いていたことになる
  • etc...

と色々考えられるものの、全て根拠が無い*2。この辺りで沙都子の目的に関する考察は止めておくことにする。

沙都子の計画と祟騙し編での流れ

最後に、沙都子の計画と綿流しの夜までの流れを整理してみる。

  • 主目的は沙都子に「にーにー」と呼ばれることを圭一に認めさせ、その状態で悟史がとても大切にしていたものを圭一に渡すこと
  • そのため圭一と親密な中になり、沙都子の兄役としての自覚を持たせようとした
    • 其の壱での圭一の夕食を作ったり買い物に行くイベントがそれに当たる
  • しかし予想よりも早く親密になる機会が終わったため、別の手段を取った
  • それが北条鉄平に虐待される沙都子を、圭一に救出してもらう作戦
    • 鉄平を雛見沢に連れ戻し、虐待を受けているかのように振舞い、圭一たちの努力により自身を救ってもらう
  • 救出作戦の締め括りは相談所の人に助けを求め、その場で警察に鉄平を連行させること
    • 警察に連行させることで、騙していた鉄平が戻り復讐される可能性を無くす
    • 実際、圭一に電話していた通りのやり取りがあったと想像できる
  • 救出後は圭一に対し「にーにー」と呼ぶことを了承させ、悟史のとても大切にしていたものを渡す

ここまでが沙都子の計画であり、沙都子視点での時系列なのではないか。

しかし実際には、圭一に悟史の大切なものを渡せていない。次は綿流しの夜、実際に起こったことについて考える。

ここまでの感想

これで全体の半分ちょっと……。次は綿流しの夜に起こったこと・13話まで通して見えてきたこと(つまり今回のルールX・Y・Z)・他感想について書くつもり。

沙都子の目的については割と妄想入っているが、大石に関しては割と発言も多いし割とそれっぽい推理ができているのではないか。 しかし沙都子の目的を妄想したとして、結局何を成し遂げたいのかがまるで見えてこない。根本的な情報が欠落してると思われるので、それを超推理するしかないんだろうなあ……。

※ 2021/1/3 追記 Part2について書きました。 benevolent0505.hatenadiary.com

*1:論理も若干変な部分がある……

*2:沙都子に関しては割と根拠がないが……

祟騙し編 其の伍 を見た後の、自分の衝撃をまとめた感想

考察記事ではないです。感想ツイートを素朴に残しただけで内容は無いです。考察記事は別で書きます。

この衝撃は忘れないでいたいから……

※2020/12/30追記

考察についても書きました benevolent0505.hatenadiary.com



相談所でなんか違うなと思っている辺り。緊張のせいかのどが乾いて仕方がなかった。

綿流し始まる前で沙都子が着替えてる辺り。服が違うことに気づいて言ってる。

ラストのレナを見た瞬間。思わずこっちまで泣きそうになった。

次回タイトルまで終わって呆然としてから。

記憶を失ってもう一度見たとしてこの展開予想できただろうか。いや無理だろうと思った辺り。

終わりに

あまりに衝撃の展開すぎて考察のためのメモを書き始める気力も湧いてない。こんな状態でどうやって年を越せばいいのだろうか。

ひぐらしのなく頃に業 祟騙し編 其の四 考察・感想 〜沙都子・梨花・鷹野・大石について〜

今回は爆速皆殺し編としか言いようがない回だった。解のアニメの倍のペースで進んでいるのではないか。

其の四では鷹野と梨花の対峙や集会所での大石の登場とキーパーソンが気になる。冒頭の地蔵荒らしの描写も無関係とは思えない。今回も気になる点を上げていき考察していく。

今回はメタ読み大目です。

考察パート

冒頭の地蔵荒らし描写

  • メタな見方をすると、出てきた以上無意味な描写ではないはず
    • 地蔵が荒らされたという結果に至る何かを推測することに意味があるはず
  • 描写を整理すると
    • 雛見沢の道の地蔵が荒されている
    • 村人曰く「聞いた話しでは、鉄平が(地蔵を)蹴り倒して鳥居に小便をした」
  • ここから2つ疑問が湧く
  • 疑問1: 本当に鉄平がいたのか
    • 村人の会話も伝聞口調で、"鉄平が地蔵の前にいた"という事実には繋がらない
    • 本当にいた又は何者かによって鉄平が昨晩いたという嘘の情報が流されているのどちらかが考えられる
    • 本当に鉄平がそこにいたのなら、鉄平の存在確認になる
      • つまり鉄平が6月16日の夜まで生きていた、の確認になる
      • この確認を置くのは、後の項目でも触れるが鉄平が沙都子を虐待している描写がないため、虐待や沙都子・鉄平の関係自体を怪しんでいるから
    • 嘘の情報なら、鉄平がそこにいたと思わせたい人物がいるということ
      • 素朴なストーリーを考えると、沙都子が鉄平を殺してしまいアリバイ獲得のために嘘の情報を流した
        • しかし子どもの沙都子が大人の鉄平を殺せるのか? という疑問が残る
        • 沙都子お得意のトラップで殺したという筋書もゼロではないが、、
        • 村人に避けられている沙都子が嘘の情報を流したという点でも考えにくい
      • となると他に誰が流したのか、思いつく存在を上げてみた
        • 園崎家
          • 理由がない
        • 警察関係者 (大石)
          • 其の四の大石の描写の怪しさから
          • しかし理由が不明なのでこれも薄い
        • 入江機関の関係者 (山狗や鷹野など)
          • 可能性としては高い
          • しかし、沙都子がそこまで重要なポジションなのか? という疑問が出る
        • まだ登場しない他の存在・組織
          • 仮定はできるが、目的が見えないと仮定する意味がなさそう
    • いまいち発想が広がらないためこの辺りで疑問1は置いておく
  • 疑問2: 何故地蔵が倒されたのか
    • 倒された描写から以下2つが推測できる
      • 何者かによって蹴り倒された
      • 争いがあった形跡とも見れる
    • 最初の、鉄平が本当にいたのかを踏まえつつ、仮説をいくつか上げてみる
    • 仮説1: 村人の描写通り鉄平が飲んで蹴り倒した
    • 仮説2: 鉄平の他に誰かがいて、その人物(達)との何かで地蔵が倒れた
    • 仮説3: 鉄平は無関係。他の人物の何らかで地蔵が倒れた
      • 他の人物の何らかとは
        1. 鉄平の仕業に見せ掛けるため
        1. 他の人物の争いの結果
    • 仮説を上げてはみたが、あまり本質的ではない気もする
  • これらの疑問をまとめると自分の考えは以下
    • 村人の言葉通りの、鉄平が蹴り倒したという描写ではないのではないか
    • 6月16日の時点で鉄平が外に出ていると錯覚させたい人物がいるのではないか
    • 地蔵の場所で何らかの争いがあった可能性もあるのではないか
  • 現時点では散漫としているが、鉄平の今後を考える上で重要なポイントではないかと推測している

沙都子と鉄平の関係

  • 他でも多く考察されているが、そもそも沙都子が鉄平から虐待を受けていること自体が怪しくなってきている
    • 沙都子・鉄平自体の描写が少なすぎる
    • 沙都子と鉄平が同時に出てきたシーンが1度しかないことも気になる
  • 沙都子が現在、叔父に虐待されていると考えている理由を整理すると
    • 鉄平が雛見沢に帰ってきた噂
    • 沙都子の急変 (遅刻・学校を休む・昼休みの発狂など)
    • 過去の叔父の沙都子への虐待
  • 誰も虐待の事実を確認していないので、虐待を受けているとミスリードしているのではないか
  • もちろん虐待を受けていると想像する根拠はある
    • 学校に遅刻する・理由なく休む
    • 圭一から触れられそうになり発狂する
  • 祟殺し編皆殺し編の描写から、鉄平が沙都子に対してひどい扱いをしない理由がないとも言える
  • やはり沙都子は鉄平からひどい扱いを受けていると考えるのが自然に思える
  • ひどい扱いから、鉄平を排除するためにわざと虐待を匂わせる行動を取っている
    • しかし前回も書いた通り、圭一達に助けを求めればいいはず
    • これは助けを求められないくらい陰湿な扱いを受けていると考えれば筋は通る
  • その他の疑問
    • 初回の鉄平の薬が何なのかの描写がない
    • 重要な描写だと思ったのだが、まだ出ないのか
      • 次回で明らかになる?

祟騙し編での大石の役割

  • 結局大石の祟騙し編での役割が不明
    • 祟殺し編では圭一の精神を追いつめる役
    • 皆殺し編では手助けメンバー
    • 祟騙し編ではまだ役割が不明瞭
  • 祟騙し編で大石が行ったこと(描写)を整理する
    • 最初の登場は分校での沙都子の呼び出し
      • 入江曰く、オヤシロさまの祟りを調べるため沙都子につきまとっている
      • 本当は何の目的があったのか
      • 祟殺し編では間宮リナ殺しの参考人として鉄平を追っており、そのため沙都子に接触を試みたのが理由のはず
    • 6月16日の時点で雛見沢を訪れている
      • 目的不明
      • 仮に日付がフェイクだった場合はもうどうしようもない
    • 綿流しの集会所に登場
      • 圭一のお手並み拝見
      • 圭一に対して入江と共に拍手
  • 疑問: 大石は集会所に何しをに来たのか
    • いた理由としては、祭の実行委員のため警察関係者として来た、は筋として通っている
  • 気になる点
    • 大石の圭一を品定めする発言
    • 6月16日の雛見沢を訪れた描写はなんだったのか
  • 妄想100%でストーリーを考える
    • 6/16に大石は入江と会っていた
    • 目的は沙都子救出時に鉄平を確保するため、北条宅を張らせるように頼んだ
    • 大石が集会場で圭一を品定めしたのは、沙都子救出のためのキーパーソンとなるか見るため
      • 圭一がそこまでの人物なら北条宅を張る意味があるだろう、と判断したのではないか
  • このストーリーの疑問
    • 入江が大石に協力を求めることなんてあるのか
      • 其の弐で入江は大石のことを「少しおかしい」とまで言っていた
      • そんな人物に対して協力を求めることなどあるのかは疑問が残る
  • 大石の理由を考察したが、追っているのが鉄平ではなく沙都子という可能性もある
    • そうなると上記は破綻するし、沙都子の疑いを強める考察が必要になる
  • この仮説はこの辺りで一旦置いておく

梨花と鷹野との関係

  • 児童相談所で鷹野が出てきた際の梨花の反応は若干避け気味だった
    • 目を伏せる様子
    • 襷を受けとった際も大人声で「ありがとう」
      • 子どもモードの梨花なら「ありがとうなのです〜」と言っているはず
  • 自分を殺そうとしている相手と対峙している割には落ち着いてるように見える
    • もっと拒否反応を示してもいいはず
  • これは鷹野が終末作戦を起こさない世界である説
    • 祭り囃子編では鷹野と富竹がもっと早くにわかりあえていたら、そもそも終末作戦を実行しなくて済んだ道もあっただろうと描写があった
      • この世界では、それが実現できているのではないか
    • 祭り囃子まで経験した梨花はその道についても知っているはずなので、事前に回避させることも可能なはず
      • 富竹に真相を話し、鷹野を説得させるなどすれば可能
  • この仮説の根拠
    • 鬼騙し編・綿騙し編では、鷹野と富竹はトラックで雛見沢から逃げ出していた
      • これは梨花が富竹と鷹野を説得し、終末作戦を回避した結果なのではないか
    • 祟騙し編の梨花は、とにかく沙都子を救うことに集中している
      • 終末作戦回避の手は打っているので、あとは沙都子を救うだけという考え
  • この仮説の疑問点
    • これまで見てきた梨花にそんな積極性があったのか
      • この点を考えると疑問ではある
    • 鷹野に対する警戒
      • まだ完全に鷹野を信用し切ったわけではないからだろうか
  • 終末作戦が起こらない世界は十分ありそうに思っている
  • 根拠を強めるには、鷹野の描写がもう少しほしいところではある

以下感想パート

  • 爆速皆殺し編
    • 巻で進んでいて、とにかくこの一言につきる
    • これに関しては進行上の理由として、多少の描写が省略されていてもそういうものなんでしょうと納得している
      • 差分を重要視する視点もあるが自分は祟騙し編に関しては重要ではないんじゃないかと思っている
  • 集会所のレナこんな面白いのか
    • 皆殺しでもそこまでじゃなかったでしょw

この先の展開

  • 正直何もわからない
    • 児童相談所を倒す手段は手に入れたのであとは電話をするだけ
    • メタ読みすると其の伍で終わりだろうからどんでん返しが次の30分の間に詰まっていることになる
    • 沙都子救出で何かがあるのだろうか
  • 考えられるのは無事沙都子が救出されるかされないかになる
  • 祟殺し編は終末作戦の様子を描写する話でもあるから何かしらの大きな出来事はあると睨んでいる

おわりに

今回は考える項目が多く、19日中に公開するつもりが、日付が変わって既に1時間も経ってしてしまった。だいぶ情報が出てきて、考察の幅が出てきた気がする。

とはいえ先は何もわからずで其の伍の展開では全部ひっくり返るかもしれない。 どうせ全部外れるとは思っているが、其の伍の展開によってはブチ切れている可能性もあるので緊張感がある。急に魔女とか出てきたら絶対許さない。

終末作戦展開にはならなさそうだな〜という気持ちではいるが、他のどんでん返し要素で何が起こるのかは楽しみな部分。 皆殺し編はラストの展開が恐怖だけど、あの全員死亡のカタルシスが好きな部分でもあるので、祟騙し編にはそれを越える衝撃を期待している。

※2020/12/30追記

其の伍の考察1書きました。 benevolent0505.hatenadiary.com